交通系ICカードSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)でマイルを貯める

Suica・PASMOが使えます 1-2.貯め方
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電車やバスに乗ると交通費がかかります。1回1回はそれほどの金額ではありませんが、日常的に利用していると、総額はばかになりません。ここでは、交通系ICカードのSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)を使って、JAL・ANAのマイルを貯める方法について説明します。

このブログでは、日常生活の中でクレジットカードなどを使って航空会社のマイルを貯める方法についてそれぞれの記事で説明しています。
この記事では、対象読者は首都圏に住んでいて電車やバスによく乗り、JALまたはANAのマイルを貯めている方です。
また、首都圏在住でなくても、お使いの交通系ICカードに置き換えて考えていただければ参考になると思います。

Suica(スイカ)・PASMO(パスモ)などの交通系ICカードについて、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。

交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します
ふだん使っている交通系ICカードが旅先でも使えるかどうか、気になったことはありませんか? 自分が持っているSuica(スイカ)などの交通系ICカードが旅行先でも使えるかどうか、現在の状況を一覧にしました。観光や出張などで、日本各地に出かけるときに、お役立てください。
交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します
この記事では、交通系ICカードの「全国相互利用サービス」の対象カード(全10種類)で、それぞれどのような電車・バスに乗れるかについて、日本中すべて掲載します。

はじめに

東京近辺で生活していると、電車・バスには日常的に乗ります。交通費もけっこうな金額になります。日常生活の中でマイルを貯めていくのであれば、この交通費の支払いをマイルに変えることは必須です。

駅のホームと電車

定期券であれば、現在ではほぼどの交通機関であってもクレジットカードで買えるようになっています。ふだんの買い物と同様に、お使いのクレジットカードで買えば大丈夫です。

しかし、短距離きっぷとなると事情が異なります。JR東日本では、自動券売機でクレジットカードを使って短距離きっぷを買うことができますが、かなり操作が面倒です。私鉄でも同様ですが、私鉄の場合は買えるところ自体が少ないです。

カードが使える券売機

そもそも現在では、自動券売機できっぷを買うより、Suica(スイカ)・PASMO(パスモ)といった交通系ICカードを使って電車・バスに乗るケースが多いでしょう。

交通系ICカードがご利用いただけます

電車やバスに乗ってマイルを貯めるには

電車やバスに乗ってマイルを貯めるためには、Suica(スイカ)・PASMO(パスモ)にマイルの貯まるクレジットカードでチャージする必要があります。
しかし、カード型のSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)にチャージできるクレジットカードはほんの少ししかありません。

カード型ではなく、携帯を使ったモバイルSuicaであれば多少話が変わります。お使いの携帯がモバイルSuicaに対応していれば、いろいろなクレジットカードからチャージできます。ただし、チャージでポイントやマイルが貯まるカードは、やはり少ししかありません。もし、お使いのクレジットカードがモバイルSuicaのチャージでマイルが貯まるものであればラッキーです。そのカードをお使いください。

しかし、お使いの携帯がモバイルSuicaに対応していない場合や、対応していても使いたくない場合もあるでしょう。その場合は、カード型のSuica(スイカ)またはPASMO(パスモ)にクレジットチャージを行います。この記事では、カード型のSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)にチャージしてマイルを貯められるクレジットカードについて説明します。
ちなみに、モバイルPASMOはありません。

電子マネーとしてのSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)

Suica(スイカ)は、交通系ICカードであると同時にJR東日本の電子マネーです。電車・バスに乗るときに使えることから特に「交通系電子マネー」と呼ばれることもあります。

交通系電子マネーがご利用いただけます

電子マネーには、Suica(スイカ)のほかに、総合スーパー・イオンの「Waon(ワオン)」やイトーヨーカドーの「nanaco(ナナコ)」、インターネット通販・楽天の「楽天Edy(エディ)」などがあります。
かつては、電子マネーそれぞれ使える場所が異なっていて1つだけでは不便でしたが、いまではおおむね電子マネーが使えるところであればどこでも使えるようになりました。そのため、自分がメインで使う電子マネーを1つに絞っても不便はなくなりました。

しかし、交通系電子マネーでは、少し状況が異なります。電車・バスに乗るときに必要なため、交通系以外の電子マネーに統合できないのです。
例えば、首都圏に住んでいる方で、JALのマイルを貯めていて、イオン系列のスーバーマーケットでよく買い物をするのであれば、電子マネー「WAON(ワオン)」を持っていれば、他の電子マネーは不要です。しかし、その方が電車もよく使うということであれば、交通系電子マネーを別に持つ必要があります。

もちろん毎回現金できっぷを買って電車に乗ってもかまいませんが、それではマイルを貯められませんし、なにより面倒です。必然的に、交通系とそれ以外の電子マネーの計2枚持つことになります。

日常生活でマイルを貯めている場合、還元率の高いクレジットカードや電子マネーの利用は不可欠です。また、そうそう貯まるものではありませんので、できる限り1つのプログラムにまとめなければなりません。
JALマイレージバンクに貯めているのであればJALカードとWAON(ワオン)、ANAマイレージクラブであればANAカードと楽天Edyなど、複数のルートから1つのプログラムにマイルを集中させます。

このような状況ですので、交通系電子マネーも、同じプログラムに貯められるものを選びます。一般的に、交通系電子マネーを使用して貯められるマイルは、100円に付き1マイルです。標準的な還元率ですので、少し物足りません。
しかし、選択の余地はありません。交通系電子マネーに貯めるルートは、あくまでもサブ的な位置付けになると考えてください。

Suica(スイカ)かPASMO(パスモ)か

首都圏在住で電車・バスをよく利用する方であれば、Suica(スイカ)かPASMO(パスモ)はすでにお持ちだと思います。もし、お持ちでなければお作りください。

Suica(スイカ)とPASMO(パスモ)は、ほぼ同様に使えます。どちらか1枚持っていれば大丈夫です。
最初(2001年)にSuica(スイカ)が登場し、その後(2007年)PASMO(パスモ)がサービスを開始しました。PASMO(パスモ)がはじまった当初は、JRに乗るときはSuica(スイカ)、私鉄に乗るときはPASMO(パスモ)しか使えないという誤解もありましたが、いまではそう誤解している人もいないでしょう。

Suicaもご利用できます

Suica(スイカ)とPASMO(パスモ)は、自分の好みや利用状況に応じて自由に選択できますが、唯一の例外は定期券を購入するときです。
定期券の区間がJR東日本だけの場合はSuica(スイカ)、私鉄だけの場合はPASMO(パスモ)になります。
Suica(スイカ)に私鉄だけの区間の定期券を乗せることはできませんし、PASMO(パスモ)にJR東日本だけの区間の定期券を乗せることはできません。
このケースに当てはまる場合は、自動的にどちらかに決まります。選択の余地はありません。

定期券の区間がJR東日本と私鉄にまたがる場合は、どちらでも大丈夫です。JR東日本の販売所で買えばSuica(スイカ)、私鉄の販売所で買えばPASMO(パスモ)になります。

クレジットカードでマイルを貯める

カード型のSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)で貯められるマイルは、JAL・ANAのどちらかになります。組み合わせは4通りです。

  • Suica(スイカ)でJALマイルを貯める
  • Suica(スイカ)でANAマイルを貯める
  • PASMO(パスモ)でJALマイルを貯める
  • PASMO(パスモ)でANAマイルを貯める

カード型のSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)でこれ以外の航空会社のマイルを貯めることはできません。

Suica(スイカ)でJALマイルを貯める

山手線の先頭車両

Suica(スイカ)でJALのマイルを貯めるために必要なカードは、

です。
JALカードSuicaは、JALカードと、ビューカード(VIEW)の提携カードです。ビューカードは、鉄道会社であるJR東日本のカードです。このカードについて詳しくは、「マイルが貯まるクレジットカード:JALカードSuica」で説明していますのでご覧ください。

マイルが貯まるクレジットカード:JALカードSuica
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JALカードSuicaの特長は、別のビューカードを持っていれば、そのカードで貯めたポイントもJALのマイルにできることです。ビューカードには、年会費が事実上無料である「ビックカメラSuicaカード」や、駅ビルのルミネの買い物が常に5%オフになる「ルミネカード」などユニークなものがあります。
複数のビューカードを使い分けることができれば、JALのマイルが一層貯めやすくなります。

さらに、家族で別々のビューカードを持っている場合は、ポイントを移行することもできます。家族のポイントを合算すれば、より多くのマイルを貯めることができます。

Suica(スイカ)でANAマイルを貯める

ビューカードでSuicaにチャージ

Suica(スイカ)でANAのマイルを貯めるために必要なカードは、

  • ANA VISA Suicaカード

です。

ANA VISA Suicaカードは、ANAカードと三井住友カードの提携カードであり、さらにJR東日本グループのカードであるビューカードの機能の一部を持っています。あくまで機能の一部ですが、マイルを貯めるという意味では十分です。

例えば、JALのマイルが貯まる「JALカードSuica」であれば他のビューカードとポイントの合算ができますが、このカードの場合はできません。家族のポイントの統合にも対応していません。
しかし、Suica(スイカ)でANAマイルを貯められるカードはこれしかありませんので、選択の余地はありません。

PASMO(パスモ)でJALマイルを貯める

小田急線最後尾車両

PASMO(パスモ)でJALのマイルを貯められるカードは、次の2つです。

  • JALカード OPクレジット
  • JALカード TOKYU POINT ClubQ

おすすめは「JALカード OPクレジット」です。理由は還元率の差です。JALカード OPクレジットは100円に付き1マイル(ショッピングマイルプレミアム入会時)貯まりますが、JALカード TOKYU POINT ClubQはその半分です。

東急沿線に住んでいて東急グループの店舗をよく使う、または電子マネーのWAON(ワオン)をよく使う方であれば「JALカード TOKYU POINT ClubQ」をおすすめしますが、それ以外の方は「JALカード OPクレジット」を選択してください。

PASMO(パスモ)でANAマイルを貯める

日比谷線最後尾車両

PASMO(パスモ)でANAのマイルを貯められるカードは、次の2つです。

どちらのカードを選択してもかまいません。選ぶ場合は、東京メトロをよく利用するのであれば「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」、東急系列の店舗をよく利用するのであれば「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」になります。

どちらにも当てはまらない場合は、国際ブランドで選択します。JCBを持っていなければ「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」、マスターカードを持っていなければ「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」になります。

それでも当てはまらなければ、どちらでも同じです。

「ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」については、「マイルが貯まるクレジットカード:ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)」で説明していますのでご覧ください。

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チャージ方法

クレジットカードからSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)にチャージする方法は、Suica(スイカ)とPASMO(パスモ)で異なります。

Suica(スイカ)にチャージする

クレジットカードからSuica(スイカ)にチャージする方法は、3通りあります。

  •  JR東日本の駅でチャージ
  •  オートチャージ
  •  ICカードリーダライタを使ってパソコンからチャージ

「JR東日本の駅でチャージ」では、駅にあるATM 「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」や多機能券売機を使って、クレジットカードからSuica(スイカ)にチャージします。操作方法は、画面に表示されますのでそれに従ってください。
「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」は駅以外(例えば、ビックカメラの店内)に設置されている場合もあります。

ビューアルッテ

「オートチャージ」は、残高が一定の金額以下になったら、自動的チャージされる方法です。例えば、残高が2,000円を切ったら、3,000円チャージするなどの設定ができます。設定は、あらかじめ「VIEW ALTTE(ビューアルッテ)」で行います。

「ICカードリーダライタを使ってパソコンからチャージ」は、ICカードリーダライタという専用の機器をパソコンに接続し、インターネットを介してチャージする方法です。これをお持ちの方には詳しい説明は不要でしょう。

PASMO(パスモ)にチャージする

クレジットカードからPASMO(パスモ)にチャージする方法は、原則として1つだけです。

  • オートチャージ

「オートチャージ」は、残高が一定の金額以下になったら、自動的チャージされる方法です。例えば、残高が2,000円を切ったら、3,000円チャージするなどの設定ができます。設定は、あらかじめ私鉄の駅の自動券売機で行います。
また、PASMO(パスモ)でオートチャージを利用する場合は、最初に申し込みが必要です。詳しくは、PASMO(パスモ)のサイトをご覧ください。

PASMOへ1秒オートチャージ

おわりに

カード型のSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)では、クレジットカード自体をICカードとして利用する方法と、別にSuica(スイカ)・PASMO(パスモ)のカードを用意してそのカードにチャージする方法があります。
クレジットカードをICカードとして利用すれば、持ち歩くカードを1枚減らせます。別々にすれば、クレジットカードを取り出す回数が減り、安全性が高まります。
どちらでもお好きなほうをお選びください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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