スイス チューリッヒ(Zurich)

スイスのチューリッヒ(Zurich)にトランジットモールがあります。「トランジットモール」という名称こそ使われていませんが、管理人が定義している「自動車のことを気にせずにゆっくりとショッピングなどを楽しみながら歩けるところ」にほぼ当てはまる区域が街の中心部に広がっています。

チューリッヒとは

チューリッヒは、ヨーロッパのスイス北東部にあるスイス最大の都市です。北に進むとドイツ、東に進むとオーストリアという位置にあります。チューリッヒ空港には、成田空港からスイス航空の直行便が毎日飛んでおり、スイス観光の拠点であるとともに、ヨーロッパ観光の拠点としても利用されています。
もちろん、チューリッヒ自体にもさまざまな見どころがあり、多くの日本人旅行者でにぎわっています。

チューリッヒのトランジットモール

チューリッヒのトランジットモールは、旧市街を中心とした広い範囲に広がっています。
特に有名なのが、「バーンホフ通り」ですが、この通りだけではなく、面的な広がりを持っています。
ここでは、

  • バーンホフ通り(Bahnhofstrasse)
  • リンマートクヴァイ
  • 旧市街

に分けて説明しますが、この3つのエリアは連続しています。

チューリッヒの公共交通機関には、鉄道・トラム(路面電車)・バス・トロリーバスなどがありますが、バーンホフ通りとリンマートクヴァイにトラムが走っています。

バーンホフ通り(Bahnhofstrasse)

チューリッヒ中央駅とチューリッヒ湖を南北に結ぶショッピングエリアです。有名ブランドの店やデパートが立ち並び、日本で言えば銀座に当たるという紹介をされることが多いところです。
全長1.3キロメートルの通りで、そのうち中央駅側約300メートルと、チューリッヒ湖側約900メートルの範囲がトランジットモールになっています。通行できるのは、トラムと自転車、歩行者だけです。

旅行会社であるJTBのサイトでは次のように紹介されています

チューリッヒ中央駅からチューリッヒ湖に向かって南方に延びる、約1.3kmのメインストリート。菩提樹の並木道の両側には、有名ブランドのブティックやデパートが立ち並ぶ。世界でも有数の高級ショッピング街であり、同時に金融やビジネスの中心地でもある。1871年に中央駅ができたのを機にフランスの大通りを手本に造られた。通りの中央にはトラムが走り、車は一部を除き基本的に乗入禁止。

JTBホーム > 海外観光ガイド > スイス > チューリッヒ > 観光地 > バーンホフ通り

自動車が通れるところが100メートルほどあるため「車は一部を除き基本的に乗入禁止」という表現になっています。中心街なので、どうしても車を通さなければならないところがあったのだと思います。

とはいえ、チューリッヒ最大のメインストリートがトランジットモールになっています。のんびりと、歩くことができます。ただし、トラムの通行は頻繁です。ひっきりなしという表現が当てはまるほど本数が多いので、トラムの線路を気にせずに歩くというわけにはいきませんが、それでも車が自由に往来している状態とは比べものになりません。

リンマートクヴァイ

町の中心を南北に流れるリマト川の東側に隣接した通りです。その一部、北側のルドルフ=ブル橋から南側のミュンスター橋までの間、約500メートルがトランジットモールになっています。

旧市街

ヨーロッパの都市には、旧市街と呼ばれる地域が残っていることが多いのですが、チューリッヒにもあります。リマト川をはさんだ東西に広がるエリアで、多くの教会(大聖堂)をはじめとした歴史的な建造物があり、観光の目玉にもなっています。
旧市街は狭い道が入り組んでいる場合が多く、車の通行を禁止、あるいは居住者のみに制限されている状況をよく見かけます。チューリッヒの旧市街も歩行者専用になっていて、西側のバーンホフ通りから始まって、リマト川をはさんでリンマートクヴァイのさらに東側に広がっています。

リマト川にかかるラートハウス橋が歩行者専用になっていて、その橋で東西の旧市街がつながっています。
地図で見ると、東西約500メートル、南北約1キロメートル程度の広さはあるようです。

さらに、その南側、連続してはいませんが、クヴァイ橋の先にあるゼクセルイデン広場の周辺もかなり広いトランジットモールになっています。

けっこう車は入ってきます

トランジットモールは、トラムやバスなどの公共交通機関と、歩行者・自転車だけの空間です。自家用車などの自動車が入ってこられないから、ゆっくりと散策を楽しむことができます。しかし、チューリッヒではけっこう車が入ってきます。

リンマートクヴァイに次のような標識がありました。

「nur TAXI」というのは「タクシーのみ」という意味です。上の交通標識は「車両通行止め」で日本と同じです。5時から19時まで車両通行止め、19時から翌5時までタクシーのみ通行可という意味だと思いますが、実際には日中でもタクシーが入ってきます。タクシーが入ってくると、つられて一般車も入ってくるという感じで、リンマートクヴァイでは車の通行も少なくありませんでした。

バーンホフ通りも似たような状況で、リンマートクヴァイほどではありませんが、車を見かけることがありました。

他の都市のトランジットモールでも車を見かけることはありました。トラムが出入りするスペースがあるため、車も入ろうと思えば入れます。しかし、他の都市では、間違って入ってきたという様子がありありとわかりました。
しかし、チューリッヒでは堂々と通っていました。もしかすると、免除か許可になっているのかもしれません。
ただし、ヨーロッパでは歩行者優先が徹底しています。歩行者が横断歩道に近づけば、渡るかどうかにかかわらず、車は必ず止まります。そのため、車がときどき通るくらいであれば、あまり関係ないというのが実感です。

多くの停留所周辺にも

中心部以外にも、歩行者専用のエリアが多数あります。トランジットモールというほど広くはありませんが、トラムの大きな停留所では、周辺を歩行者専用にしているところがめずらしくありません。

上の画像は、Stauffacher停留所で、2、3、9、14の4つの路線が通っています。停留所の両側に車道がないことがわかるでしょう。トラムは大きな道路を通っていることが多いので、ここで道路が分断されています。自動車の通行には不便ですが、歩行者は安心して乗り降りできます。

おわりに

旧市街といっても城壁に囲まれているわけではありません。トランジットモールのエリアを標識で示していますので、必ずしも厳密ではありませんでしたが、広い範囲がトラムと歩行者、自転車の空間になっていました。
管理人が訪れたときは天気も良く、すがすがしい気分で歩くことができました。

(2019年9月訪問)

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