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富山県第2の都市、高岡市にある「御旅屋(おたや)通り商店街」が、事実上の「トランジットモール」になっています。
2018年(平成30年)3月31日でコミュニティバス「こみち」の運行が終了しました。どこの市町村も財政が厳しい中、コミュニティバスの運営も難しいのだと思います。これにより、「御旅屋(おたや)通り商店街」はトランジットモールとは言えなくなりました。
以下の記事は、過去の記録とお考えください。
商店街も高岡市も、特に「トランジットモール」とは言っていませんが、前橋の「銀座通り一丁目商店街」や金沢の「横安江町商店街」と同程度には「トランジットモール」です。
御旅屋通り商店街
御旅屋(おたや)通り商店街は、あいの風とやま鉄道やJRの高岡駅の北、歩いて5分ほどのところにあります。
高岡大和というデパートもあり、地方都市としては比較的規模の大きな商店街です。アーケードもあり、雨の日や雪の日もぬれずに買い物ができます。
※高岡大和は、2019年8月25日で閉店しました。2019年9月11日に、旧高岡大和の1階に「富山大和 サテライトショップ」が開店するとのことです。ともあれ、御旅屋(おたや)通り商店街から、大きなシンボルが消えてしまいました。
商店街は、正午から午後9時まで歩行者天国になります。平日も休日も同じです。
商店街の中を、高岡のコミュニティバス「こみち」が通ります。オレンジルート、ブルールートの2路線があり、オレンジルートは1時間に3本、ブルールートは1時間に2本です。
商店街の中にバス停があり、歩行者天国になっている時間帯もこのコミュニティバス「こみち」だけは走ることができます。
トランジットモールを示す標識
商店街は特にトランジットモールとうたっているわけではありませんので、道路標識は歩行者天国や車両進入禁止を示すものだけです。
ただし、こういう看板だけで車両を制御するのはどこでも難しいのは同じです。
管理人が商店街を訪れたのは午後4時ごろで、歩行者天国の時間帯でしたが、トラックや自家用車などがけっこう走っていました。特別に許可を得ている車両かもしれませんが、見た限りでは許可証などは出していませんでした。
高岡 御旅屋通り商店街 |
おわりに
要するに、歩行者天国になっている商店街に公共交通機関である路線バスだけは通っているという状態です。日本では、まだ面的な広がりのあるトランジットモールはありません。
今年(2017年)の10月に同じ富山県の富山市が路面電車が通るトランジットモールの社会実験を行いました。富山は「トランジットモール」の認知度が高い地域だとは思いますが、それでも一般の方への浸透度はまだまだです。富山市での社会実験については、ブログの「富山:大手モールフェス(トランジットモール社会実験)は大盛況でした!」をご覧ください。
御旅屋(おたや)通り商店街も、「トランジットモール」として名乗りを上げていただくことを期待しています。
(2014年1月・2017年10月訪問)
[このサイト・ブログ内の関連記事]
・サイトの「トランジットモールとは」
・ブログの「路面電車:万葉線の乗り方」