多摩モノレールの乗り方

多摩モノレール 4-4.モノレール
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多摩都市モノレール(以下、多摩モノレール)は、東京の多摩地域を南北に結んでいます。多摩市の多摩センター駅から八王子市、日野市、立川市を経て東大和市の上北台駅まで1路線16キロメートルです。

立川南駅

きっぷの買い方や使い方は通常の電車と同じです。モノレールだからといって特に変わったことはありません。券売機できっぷを買うか、PASMOなどの交通系ICカードを利用します。交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に対応していますので、PASMOだけでなく、SuicaやICOCAなども利用できます。利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」で説明しています。

交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します
ふだん使っている交通系ICカードが旅先でも使えるかどうか、気になったことはありませんか? 自分が持っているSuica(スイカ)などの交通系ICカードが旅行先でも使えるかどうか、現在の状況を一覧にしました。観光や出張などで、日本各地に出かけるときに、お役立てください。

一日乗車券

一日乗車券があり、大人890円、小人450円です(2022.7.24時点)。すべての駅の自動券売機で購入できます。PASMOなどの交通系ICカードで買うこともできます。

一日乗車券

また、一日乗車券を見せるとプレゼントがもらえたり、割り引きになったりする観光施設や飲食店があります。対象となる施設やサービス内容については、公式サイトをご覧ください。

TAMAMONOぐるっとプレミアムガイド|多摩モノレール

一日乗車券と沿線施設の利用券がセットになった「多摩モノレールセット券」もあります。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

多摩モノレールセット券について|多摩モノレール

乗換駅

東京圏の鉄道網は放射状に充実している代わりに、それぞれの路線を結ぶ機能が弱いとよく言われます。多摩地域でも、北から西武線、JR中央線、京王線、小田急線が東西に走っていますが、それぞれを結ぶ路線が貧弱です。多摩モノレールは、南北に走ることによって各路線を結ぶ役割を果たしています。各路線との乗換駅は次のとおりです。

乗換駅 駅ナンバリング 乗換路線
玉川上水 TT17 西武拝島線
立川北 TT12 JR中央線・青梅線・五日市線・南武線
立川南 TT11 JR中央線・青梅線・五日市線・南武線
高幡不動 TT07 京王線
多摩動物公園 TT05 京王動物園線
多摩センター TT01 京王相模原線・小田急多摩線

多摩センター駅

6つの駅で、9つの路線と乗り換えられます。

立川北駅・立川南駅

JR立川駅の乗り換え駅は、立川北と立川南の2駅あります。どちらの駅も同じような距離にあり、乗り換えの手間はほとんど変わりません。

立川駅

2駅ある理由は、乗り換えの混雑緩和です。南から北へ向かう路線では、JRに乗り換える乗客は立川南駅で降り、JRから乗り換える乗客は立川北駅から乗ります。北から南へ向かう路線ではこの逆になります。これらの乗客がすべて1つの駅に集中しないよう、南北それぞれに駅が造られました(ということだと思います)。

多摩センター駅

多摩センター駅終点

南側の終着駅「多摩センター」は、多摩市の中心的な駅です。日本最大規模のニュータウンである多摩ニュータウンの中心駅であり、さまざまな商業施設や企業、さらに屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」などがあり、「ハローキティにあえる街」だそうです。

ハローキティにあえる街

延伸計画

多摩センター駅ではさらに先に線路が伸ばせるような構造になっていましたが、反対側の終着駅である「上北台」でも同じように線路が伸ばせるようになっています。

上北台駅

多摩モノレールには、南北どちら側にも延伸計画があり、さらに路線が伸びる予定です。

跨座式モノレール

モノレールの方式には、大きく分けて「跨座式(こざしき)」と「懸垂式(けんすいしき)」の2種類あります。
ウィキペディアでは、それぞれ次のように説明しています(2022.7.24時点)。

跨座式(こざしき)とは、車両の下にレールがありレールに車両が乗っている形態のモノレールである。跨がり式とも呼ばれる。

懸垂式(けんすいしき)とは、車輌を吊るように上にレールがある(レールに車輌がぶら下がっている)形態のモノレールである。歴史的に跨座式より古く、商業的に成功したのも懸垂式の方が先である。吊り下げ式、ぶら下がり式とも呼ばれる。

ウィキペディア「モノレール」

多摩モノレールは、「跨座式」です。

跨座式モノレール

国内では、多摩モノレールのほかに東京モノレールや大阪モノレールが跨座式です。懸垂式には、千葉モノレールや神奈川県の湘南モノレールがあります。

下の画像は、懸垂式の千葉モノレールです。

千葉モノレール

千葉都市モノレールの乗り方
千葉市には、千葉都市モノレール(以下、千葉モノレール)が走っています。1号線(千葉みなと~県庁前)と2号線(千葉みなと~千城台)の2路線あります(千葉みなと~千葉間は共用)。

おわりに

沿線には多くの大学があります。大学名のついた駅も2つ(大塚・帝京大学駅、中央大学・明星大学駅)あり、常に学生で混雑しています。
また、サンリオピューロランドや多摩動物公園など、家族向けの施設もあり、休日には家族連れの利用も多くなります。

多摩動物公園本日開園

モノレールは高いところを走るため、車内からの眺望はすばらしいところが少なくありません。多摩モノレールも同じです。とくに多摩モノレールでは先頭の座席から正面がよく見えるような構造になっています。

先頭座席

子ども連れの方には特に人気の席なので、たいていこんな感じになります。

先頭座席混雑

私が利用したときも始発では先頭席が空いていたので座りましたが、すぐに子ども連れの方が乗ってきたので席を譲りました。

席をお譲りください

「終点では、駅でお待ちのお客さまのために、席をお譲りください。」とのことです。

砂川七番駅

(2022年7月訪問)

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