交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します

改札機のICカードリーダー 2-1.交通系ICカード
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最終更新日 2024年3月9日

ふだん使っている交通系ICカードが旅先でも使えるかどうか、気になったことはありませんか?
自分が持っているSuica(スイカ)などの交通系ICカードが旅行先でも使えるかどうか、現在の状況を一覧にしました。観光や出張などで、日本各地に出かけるときに、お役立てください。

ICいーカードリーダー

日本各地を旅行していると、電車やバスに乗るときに独自の交通系ICカードが使えるケースをよく見かけるようになってきました。さらに、全国共通の交通系ICカードを利用できるところも増えてきました。

私は東京在住で、いつもはSuica(スイカ)を使っています。旅行先で乗る電車やバスでいつものSuicaが使えれば便利ですが、交通系ICカードが使える電車やバスでも、Suicaが使える場合と使えない場合があります。

Suicaが使えれば、事前に小銭や千円札を用意する必要はありません。特にバスでは、高額の紙幣の両替には対応していない場合がほとんどです。距離によっては、千円札を2、3枚用意しなければならないこともあります。しかし、Suicaが使えれば、金額についてもあまり気にしなくてすみますので、発車寸前のバスに飛び乗っても大丈夫です。

もちろん、Suicaだけではなく、Pasmo(パスモ)や東海地区のTOICA(トイカ)、関西地区のICOCA(イコカ)などをお持ちの場合も同様でしょう。

旅行前に調べておけば大丈夫ですが、なかなかそこまで考えて旅行することはありません。結局、現地で電車やバスに乗るときに、はたと考えることになります。

「このバス、Suica、使えたっけ?」

この記事では、全国の交通系ICカードが使える電車やバスを一覧し、それぞれどのカードが利用できるかについて紹介します。目的は、自分が持っている交通系ICカードが旅行先でも使えるかどうかです。

一覧を確認する前に、まず自分がふだん利用している交通系ICカードが、「全国相互利用サービス」の対象カードであるかどうか確認してください。

「全国相互利用サービス」対象カード

交通系ICカードの事業者が連携し、どのカードを持っていても、それぞれの地域で利用できるようにしたサービスが「全国相互利用サービス」です。対象となるカードは10種類あります。

自分の持っている交通系ICカードを、他の地域で利用するためにはこの10種類のどれかである必要があります。

このリストにないカードの場合は、他の地域ではほぼ使えないとお考えください。
逆に、このリストにあるカードであれば、この10種類のカードの対象地域で相互に利用できます。そのうえ、対象地域以外でも利用できるところが増えてきています。詳しいことは、この記事に掲載した一覧表をご覧ください。

「全国相互利用サービス」対象カードは、次の10種類です。

  • Kitaca(北海道旅客鉄道株式会社)
  • PASMO(株式会社パスモ)
  • Suica(東日本旅客鉄道株式会社)
  • manaca(マナカ)(株式会社名古屋交通開発機構及び株式会社エムアイシー)
  • TOICA(東海旅客鉄道株式会社)
  • PiTaPa(株式会社スルッとKANSAI)
  • ICOCA(西日本旅客鉄道株式会社)
  • はやかけん(福岡市交通局)
  • nimoca(株式会社ニモカ)
  • SUGOCA(九州旅客鉄道株式会社)

交通系ICカード一覧

これらのカードのどれかを持っていれば、他の地域でそのまま利用できる可能性があります。

交通系ICカードの相互利用状況

各地域で、手持ちの交通系ICカードが利用できるかについては、次のように分類できます。

  1. 多くの交通系ICカードが使える(「全国相互利用サービス」対象カード)
  2. 独自の交通系ICカードを導入しているが、「全国相互利用サービス」対象カードも使える
  3. 独自の交通系ICカードを導入していて、他のカードはほぼ使えない
  4. 独自の交通系ICカードを導入していて、他のカードはまったく使えない

旅行者にとって便利なのは、1と2のタイプです。3、4のタイプは不便です。交通系ICカードを導入していても、その地域しか利用できなくては、そのためだけに買って利用するわけにもいきません。今後使えないカードを購入するのは、一部のカード収集家だけでしょう。

PASPYの使い方

交通系ICカード対応状況一覧

日本各地を北海道、東北など10の地方に分けています。
それぞれの地区で、どのような事業者がなんという名前の交通系ICカードを導入していて、その交通機関では他の地区のカードが利用できるかどうかについて一覧で説明します。全国で90項目あります。

表に記載した内容は2023年8月7日時点のものです。交通系ICカードの導入と相互利用は、これからも進んでいくでしょう。ご利用の際は、それぞれのリンクから最新の情報を確認することをおすすめします。

「分類」は、上で記載した「交通系ICカードの相互利用状況」での説明内容に対応しています。

北海道

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
1 旭川市周辺 Doカード
(ドゥカード)
同じ旭川の「Asaca CARD(アサカカード)」のみ バス 3
道北バス
2 旭川市周辺 Asaca CARD
(アサカカード)
同じ旭川の「Doカード(ドゥカード)」のみ バス 3
旭川電気軌道
3 北見市周辺 ICバスカード なし バス 4
北海道北見バス
4 札幌地区 SAPICA
(サピカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「SAPICA(サピカ)」は他の地域では利用できない
路面電車(札幌市電)・地下鉄・バス 2
札幌市交通局ジェイ・アール北海道バスじょうてつ北海道中央バス
5 札幌地区 Kitaca
(キタカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR北海道
6 函館市周辺 ICAS nimoca
(イカすニモカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車(函館市電)・バス 1
函館市電函館バス

東北

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
7 青森エリア
盛岡エリア
秋田エリア
Suica(スイカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR東日本
※2023年5月27日より青森エリア、盛岡エリア、秋田エリアで使用可能になりました。
8 青森市周辺 AOPASS(アオパス) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
青森市営バス青森市市バス青森市シャトル・ルートバス「ねぶたん号」
※「AOPASS(アオパス)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年3月5日から青森市営バス、青森市市バスで利用が開始されました。
9 津軽地方 MegoICa(メゴイカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
弘南バス
※「MegoICa(メゴイカ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2023年2月25日から弘南バスで利用が開始されました。
10 八戸市周辺 ハチカ 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
八戸市営バス南部バス
※「ハチカ」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年2月26日から八戸市営バス・南部バスで利用が開始されました。
11 岩手県 Iwate Green Pass 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
岩手県交通
※「Iwate Green Pass」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2021年3月27日から岩手県交通で利用が開始されました。
12 岩手県北部 iGUCA(イグカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
岩手県北バス
※「iGUCA(イグカ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年2月19日から岩手県北バスで利用が開始されました。
13 秋田県 AkiCA(アキカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
秋田中央交通秋田市マイタウン・バス
※「AkiCA(アキカ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年3月26日から秋田中央交通、秋田市マイタウン・バスで利用が開始されました。
14 秋田県 Shuhoku Orange Pass(しゅうほくオレンジパス) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
秋北バス
※「Shuhoku Orange Pass(しゅうほくオレンジパス)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年3月12日から秋北バスの大館・盛岡線(みちのく号)で利用が開始されました。
15 山形県内陸部 yamako cherica(ヤマコウチェリカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
山交バス山形市コミュニティバス(東部及び西部循環線)米沢市民バス山形空港シャトル上山市市営バス(市内循環線)
※「yamako cherica(ヤマコウチェリカ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年5月14日から山交バス、山形市コミュニティバス(東部及び西部循環線)、米沢市民バス、山形空港シャトルで利用が開始されました。
16 山形県庄内地方 shoko cherica(ショウコウ チェリカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
庄内交通
※「shoko cherica(ショウコウ チェリカ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年5月14日から庄内交通で利用が開始されました。
17 仙台エリア Suica
(スイカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR東日本仙台空港アクセス線
18 仙台市周辺 icsca
(イクスカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「icsca(イクスカ)」は他の地域では利用できない
地下鉄・バス 2
仙台市交通局(地下鉄、市営バス、るーぷる仙台)楽天シャトルバス宮城交通・ミヤコーバス仙台SuicaエリアのJR線仙台空港アクセス線
19 気仙沼線BRT
大船渡線BRT
odeca
(オデカ)
「全国相互利用サービス」対象カード BRT 1
JR東日本(気仙沼線・大船渡線BRT(バス高速輸送システム))
※2019年6月1日から岩手県盛岡市の中心市街地循環バス「でんでんむし」で「odeca(オデカ)」を利用する実証実験が行われていましたが、2021年3月27日から「でんでんむし」でSuicaをベースとした地域連携ICカード「Iwate Green Pass」が使用可能になったことにより2021年1月31日で「odeca(オデカ)」の利用は終了しました。
※2023年7月1日に地域連携ICカードにリニューアルされました。
20 福島県 NORUCA
(ノルカ)
なし 鉄道(飯坂電車)・バス 4
福島交通

関東

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
21 栃木県 totra(トトラ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
関東自動車JRバス関東宇都宮芳賀ライトレール線
※「totra(トトラ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2021年3月21日から栃木県内の関東自動車、JRバス関東で利用が開始されました。
※2023年8月26日に新規開業した宇都宮芳賀ライトレール線で利用が開始されました。
22 群馬県 nolbe(ノルベ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
群馬バス群馬中央バス日本中央バス日本中央交通永井バス矢島タクシー上信観光バス
※「nolbe(ノルベ)」は、Suicaをベースとした地域連携ICカードです。2022年3月12日から群馬県内の群馬バス、群馬中央バス、日本中央バス、日本中央交通、永井バス、矢島タクシー、上信電鉄(バス)で利用が開始されました。
※2022年4月1日に「上信電鉄(バス)」が「上信観光バス」に事業譲渡されたため、記述を変更しました。
23 茨城県 いばっピ なし バス 4
茨城交通
※茨城交通と日立電鉄交通サービスは2019年5月1日に合併しましたが、当分の間、「いばっピ」は旧・日立電鉄交通サービスの路線では使えません。
24 日立市周辺 でんてつハイカード なし バス 4
茨城交通
※茨城交通と日立電鉄交通サービスは2019年5月1日に合併しましたが、当分の間、「でんてつハイカード」は旧・茨城交通の路線では使えません。
25 首都圏エリア Suica
(スイカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道・バス 1
JR東日本埼玉新都市交通
26 首都圏 PASMO
(パスモ)
「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車・鉄道・地下鉄・バス 1
多すぎて書けません。というか、書いても読めません。お手数ですが、PASMO(パスモ)のリンクからお調べください。
27 羽田空港アクセス モノレールSuica 「全国相互利用サービス」対象カード モノレール 1
東京モノレール
28 東京湾岸 りんかいSuica 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道(りんかい線) 1
東京臨海高速鉄道(りんかい線)

甲信

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
29 山梨県 PASMO
(パスモ)
「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
山梨交通
30 富士五湖周辺 Suica
(スイカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道(富士急行)・バス 1
富士急行
31 長野市
須坂市
飯綱町
高山村
KURURU
(くるる)
なし バス 4
アルピコ交通長電バス長野市営バス、長野市空白地域乗合タクシー、七二会地区「新じんば号」すざか市民バス、ふれあい号(高山村)、高井中山乗合タクシー(高山村)

北陸

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
32 新潟エリア Suica(スイカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR東日本
33 新潟市周辺 りゅーと 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「りゅーと」は他の地域では利用できない
バス 2
新潟交通
34 富山市周辺 passca(パスカ)
富山ライトレール
※富山市内路面電車の南北接続で富山ライトレールが富山地鉄市内線に吸収されたため、passcaの新規販売は終了しています。
35 富山市周辺 ecomyca(えこまいか) 同じ富山の「passca(パスカ)」のみ 路面電車(富山地方鉄道市内線)・鉄道(富山地方鉄道)・バス 3
(一部2)
富山地方鉄道まいどはやバス
※路面電車(富山地方鉄道市内線)では、2021年10月10日から、Suica(スイカ)など「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになりました。
36 富山・石川・福井地区 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR西日本あいの風とやま鉄道IRいしかわ鉄道
※2018年9月15日より福井県内の全線で使用可能になりました。
※ICOCAの使用可能エリアは、「近畿圏エリア」「石川・富山エリア」「岡山・広島・山陰・香川エリア」に分かれていましたが、2018年9月15日に各エリアがつながり、JR西日本(一部、JR四国)の使用可能エリアであれば、どの駅からどの駅まででも使えるようになりました(ただし、原則として200キロ以内の範囲という制限があります)。また、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道を含む利用では、大聖寺駅より東側となります。
37 金沢市周辺 ICa(アイカ) なし バス 4
北陸鉄道、北鉄白山バス、北鉄金沢バス、
金沢ふらっとバス(此花・菊川・材木ルート)
38 金沢周辺・小浜 PiTaPa
(ピタパ)
「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
西日本JRバス
39 福井市周辺 ICOUSA(イコウサ)
まちづくり福井
※ICOUSA(イコウサ)は、2021年9月30日で終了しました。「日本一ダメな交通系ICカード」として話題になっていたので残念です。
40 福井県 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
福井鉄道バス
※2024年2月24日から福井鉄道バスで利用できるようになりました。
41 福井県 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
京福バス
※2024年2月24日から京福バスで利用できるようになりました。

東海

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
42 伊豆 Suica
(スイカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道(伊豆急行) 1
伊豆急行
43 東海地区 TOICA
(トイカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR東海愛知環状鉄道
※2019年3月2日から愛知環状鉄道全線で利用できるようになりました。
44 静岡県東部 PASMO
(パスモ)
「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
富士急行バス
45 静岡市周辺 LuLuCa
(ルルカ)
カード
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「LuLuCa(ルルカ)カード」は他の地域では利用できない
鉄道(静鉄電車)・バス 2
静岡鉄道(静鉄電車静鉄バス
46 静岡県西部 ナイスパス なし 鉄道(遠鉄電車)・バス 4
遠州鉄道
47 愛知・岐阜地区 manaca
(マナカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車(豊橋鉄道市内線)・鉄道・バス 1
名古屋市交通局名古屋鉄道名鉄バスあおなみ線ゆとりーとライン豊橋鉄道リニモ
48 岐阜県 ayuca
(アユカ)
なし バス 4
岐阜バス
49 愛知・三重地区 PiTaPa
(ピタパ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
近畿日本鉄道
50 三重県 emica
(エミカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「emica(エミカ)」は他の地域では利用できない
バス 2
三重交通三交伊勢志摩交通三重急行自動車八風バス飛島公共交通バス菰野町コミュニティバス「かもしか号」鈴鹿市コミュニティバス「C-BUS」亀山市コミュニティバス伊賀市コミュニティバス「にんまる」松阪市「鈴の音バス」伊勢市「おかげバス」度会町営バス鳥羽市「かもめバス」
51 三重県四日市市 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道(内部線・八王子線) 1
四日市あすなろう鉄道
※2021年8月21日から四日市あすなろう鉄道で利用できるようになりました。
52 三重県伊賀市 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
伊賀鉄道
※2024年3月9日から伊賀鉄道で利用できるようになりました。

近畿

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
53 近畿圏 ICOCA
(イコカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR西日本
※2018年9月15日よりJR山陽本線の相生駅(兵庫県)と和気駅(岡山県)間、JR赤穂線の播州赤穂駅(兵庫県)と長船駅(岡山県)間で使用可能になりました。
※ICOCAの使用可能エリアは、「近畿圏エリア」「石川・富山エリア」「岡山・広島・山陰・香川エリア」に分かれていましたが、2018年9月15日に各エリアがつながり、JR西日本(一部、JR四国)の使用可能エリアであれば、どの駅からどの駅まででも使えるようになりました(ただし、原則として200キロ以内の範囲という制限があります)。
※2020年3月14日から和歌山県内の次の範囲で使用可能になりました。
和歌山線:和歌山駅~五条駅間の各駅(これにより和歌山線全駅で使用可能になりました)
紀勢本線:海南駅~紀伊田辺駅間の各駅(すでに利用可能な駅も含む)
※2021年3月13日から「北近畿エリア」「伯備線」で使用可能になりました。具体的には、次の駅です。

福知山線:丹波大山~福知山駅間の各駅
山陰線:船岡~胡麻駅間の各駅、綾部駅、福知山駅、和田山駅、八鹿駅、江原駅、豊岡駅、城崎温泉駅
舞鶴線:綾部駅、西舞鶴駅、東舞鶴駅
播但線:生野駅、竹田駅、和田山駅
伯備線:石蟹駅~木野山駅間の各駅
また、きのくに線(紀伊田辺駅~新宮駅間)に車載型IC改札機を搭載した新型車両を導入することにより、きのくに線全駅で使用可能になりました。
54 関西地区 PiTaPa
(ピタパ)
「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車(阪堺電車)・鉄道・地下鉄・バス 1
多すぎて書けません。というか、書いても読めません。お手数ですが、PiTaPa(ピタパ)のリンクからお調べください。
55 滋賀県 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
近江鉄道バス湖国バス
※2021年3月27日から近江鉄道バス・湖国バスは「ICOCA(イコカ)」を導入しました。それに伴い、近江鉄道バスICカードは2021年3月31日で終了しました。
56 京都市 らんでんカード 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「らんでんカード」は他の地域では利用できない
路面電車(嵐電) 2
嵐電
57 奈良県 CI-CA
(シーカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「CI-CA(シーカ)」は他の地域では利用できない
バス 2
奈良交通、エヌシーバス
58 大阪府南部 なっち 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「なっち」は他の地域では利用できない
バス 2
南海バス、南海ウイングバス、南海りんかんバス
※2020年3月14日から南海りんかんバスで使用できるようになりました。
59 大阪府北部
兵庫県東部
hanica
(ハニカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「hanica(ハニカ)」は他の地域では利用できない
バス 2
阪急バス阪神バス
60 兵庫県伊丹市 itappy
(イタッピー)
同じ関西圏の「ICOCA(イコカ)」「PiTaPa(ピタパ)」のみ バス 3
伊丹市営バス
61 兵庫県 NicoPa(ニコパ) 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「NicoPa(ニコパ)」は他の地域では利用できない
バス 2
神姫バス、神姫ゾーンバス、ウエスト神姫、神姫グリーンバス(丹波篠山、西脇・多可地区)、かこバス(加古川市コミュニティバス)じょうとんバス(高砂市コミュニティバス)たつの市コミュニティバスのぎくバス(多可町コミュニティバス)西脇市コミュニティバス赤穂市コミュニティバス
※山陽バスの明石線で利用可能でしたが、2021年3月7日で利用を終了しました。山陽バスでは2021年3月16日から高速バスを除く全線で「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになりました。
62 和歌山県 kinoca(キノカ) 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「kinoca(キノカ)」は他の地域では利用できない
バス 2
和歌山バス
※2020年4月1日に導入された新しい交通系ICカードです。

中国

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
63 岡山・広島・山陰地区 ICOCA
(イコカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR西日本
※2019年3月16日よりJR境線(鳥取県)の全線(米子駅と境港駅間)で使用可能になりました。
※2018年9月15日よりJR山陽本線の相生駅(兵庫県)と和気駅(岡山県)間、JR赤穂線の播州赤穂駅(兵庫県)と長船駅(岡山県)間で使用可能になりました。
※ICOCAの使用可能エリアは、「近畿圏エリア」「石川・富山エリア」「岡山・広島・山陰・香川エリア」に分かれていましたが、2018年9月15日に各エリアがつながり、JR西日本(一部、JR四国)の使用可能エリアであれば、どの駅からどの駅まででも使えるようになりました(ただし、原則として200キロ以内の範囲という制限があります)。
※2023年4月1日よりJR山陽本線の山口県内の全駅で使用可能になりました。
64 岡山県 Hareca(ハレカ) 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「Hareca(ハレカ)」は他の地域では利用できない
路面電車(岡山電気軌道)・バス 2
両備バス下津井電鉄(バス)宇野バス東備バス中鉄バス(国道53号線方面路線・岡山桃太郎空港リムジンバス)岡山電気軌道(路面電車・バス)
※宇野バスでは、「全国相互利用サービス」対象カードは利用できません。
65 広島県 PASPY
(パスピー)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「PASPY(パスピー)」は他の地域では利用できない
※2018年3月17日から、「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになりました。
路面電車(広島電鉄)・バス・船 2
広島電鉄(電車・バス)広島バス広島交通芸陽バス備北交通中国ジェイアールバス鞆鉄道中国バス広島高速交通(アストラムライン)エイチ・ディー西広島(ボンバス)広交観光井笠バスカンパニーフォーブル(旧第一タクシー)石見交通宮島松大汽船JR西日本宮島フェリー広島観光開発(宮島ロープウェイ)瀬戸内海汽船、瀬戸内産交、さんようバス、なべタクシー富士交通野呂山タクシー朝日交通東和交通呉交タクシー、倉橋交通、いわくにバス君田交通江田島バス廿日市交通(さくらバス佐方ルート、原ルート)廿日市カープタクシー(さくらバス西循環・宮内ルート)
※2020年1月31日から江田島バスで利用できるようになりました。
※2020年3月29日から廿日市交通(さくらバス佐方ルート、原ルート)で利用できるようになりました。
※2022年4月1日から廿日市カープタクシー(さくらバス西循環・宮内ルート)で利用できるようになりました。
※2023年3月22日から石見交通は「ICOCA(イコカ)」を導入しました。それに伴い、「PASPY(パスピー)」は利用できなくなりました。
※2023年3月31日から瀬戸内海汽船で使用できなくなりました。「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードは引き続き利用可能です。

66 鳥取市 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
鳥取市100円循環バス「くる梨(くるり)」
※2023年4月1日から鳥取市100円循環バス「くる梨(くるり)」で利用できるようになりました。
67 島根県 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
松江市営バス一畑バス
※2021年5月29日から松江市営バス、一畑バスで利用できるようになりました。
68 島根県西部・ ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
石見交通
※2023年3月22日から石見交通で利用できるようになりました。
69 山口県 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
JRバス中国
※2021年3月20日からJRバス中国の山口県内の路線で利用できるようになりました。
70 山口県東部 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
防長交通
※2023年3月25日から防長交通の一部の路線(周南市・下松市・光市内の全路線等)で利用できるようになりました。
71 山口県西部 nimoca(ニモカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
サンデン交通
※2021年3月6日からサンデン交通で利用できるようになりました。
72 山口県宇部市周辺 ICOCA(イコカ) 「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
宇部市営バス
※2022年3月15日から宇部市営バスで利用できるようになりました。

四国

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
73 香川地区 ICOCA
(イコカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR四国
※ICOCAの使用可能エリアは、「近畿圏エリア」「石川・富山エリア」「岡山・広島・山陰・香川エリア」に分かれていましたが、2018年9月15日に各エリアがつながり、JR西日本(一部、JR四国)の使用可能エリアであれば、どの駅からどの駅まででも使えるようになりました(ただし、原則として200キロ以内の範囲という制限があります)。
※2020年3月14日から次の7駅で利用可能になりました。
予讃線:詫間駅、観音寺駅
土讃線:善通寺駅、琴平駅
高徳線:栗林公園北口駅、栗林駅、屋島駅
74 高松市周辺 IruCa
(イルカ)
「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「IruCa(イルカ)」は他の地域では利用できない
鉄道(ことでん)・バス 2
ことでん
※2019年3月2日から、「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになりました。
75 愛媛県中部 ICい~カード なし 路面電車(伊予鉄道市内電車)・鉄道(伊予鉄)・バス 4
伊予鉄
76 高知県 ですか なし 路面電車(とさでん交通)・バス 4
とさでん交通、県交北部交通、高知東部交通高知西南交通高知高陵交通高知駅前観光四万十交通ジェイアール四国バスの大栃線、土佐市ドラゴンバス(土佐市観光)、いの町営バス(伊野循環線)

九州

地域 ICカード名 相互利用 対象 分類
  事業者・交通機関
77 福岡・佐賀・大分・熊本エリア
長崎エリア
宮崎エリア
鹿児島エリア
SUGOCA
(スゴカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道 1
JR九州
※エリア外という扱いですが、2023年8月28日に開業した「日田彦山線BRT(愛称:BRTひこぼしライン)」でも利用できます。
78 福岡・佐賀・宮崎地区 nimoca
(ニモカ)
「全国相互利用サービス」対象カード 鉄道・バス 1
西鉄(電車・バス)筑豊電鉄昭和バスJR九州バス北九州市営バス堀川バス佐賀市営バス祐徳バス宮崎交通
※2019年3月1日から祐徳バスで利用できるようになりました。
※2021年10月30日から北九州市営バスで利用できるようになりました。
※2023年3月25日から堀川バスで利用できるようになりました。
79 北九州市周辺 ICバスカード
(ひまわりバスカード)
北九州市営バス
※2021年10月30日に「nimoca(ニモカ)」が利用できるようになりました。それにともない「ICバスカード(ひまわりバスカード)」は終了しました。
80 北九州市 mono
SUGOCA
(モノスゴカ)
「全国相互利用サービス」対象カード モノレール 1
北九州モノレール
81 福岡市周辺 はやかけん 「全国相互利用サービス」対象カード 地下鉄 1
福岡市地下鉄
82 大分県中部 めじろん
nimoca
(ニモカ)
「全国相互利用サービス」対象カード バス 1
大分バス大分交通亀の井バス大分空港アクセスバス
83 長崎県 nagasaki nimoca(ナガサキニモカ) 「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車(長崎電気軌道)・鉄道・バス 1
長崎電気軌道松浦鉄道長崎県営バス長崎県央バスさせぼバス西肥自動車九州急行バス
※2019年3月23日で佐世保市営バスは運行を終了し、路線をさせぼバス(西肥自動車より委託)に移管しました。
※松浦鉄道では2020年3月1日、長崎電気軌道では3月22日、長崎県営バス・長崎県央バスでは6月21日、させぼバス・西肥自動車では6月28日からnagasaki nimoca(ナガサキニモカ)が使えるようになりました。
※以前使われていた「長崎スマートカード」は終了しています。
84 長崎県 エヌタスTカード 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「エヌタスTカード」は他の地域では利用できない
バス 2
長崎自動車(長崎バス)さいかい交通
※2020年2月16日からnimoca(ニモカ)などの「全国相互利用サービス」対象カードが利用できるようになりました。
※長崎自動車(長崎バス)・さいかい交通は、2019年9月16日に長崎スマートカードから長崎自動車グループの「エヌタスTカード」に切り替わりました。それにともない、長崎スマートカードの利用は2019年12月27日で終了しました。
85 島原地区 長崎スマートカード
島原鉄道(バス)
※島原鉄道は、2020年9月30日で長崎スマートカードの利用を終了しました。
86 熊本県 くまモンのIC CARD 「全国相互利用サービス」対象カードが利用可能
「くまモンのIC CARD」は他の地域では利用できない
路面電車(熊本市電)・鉄道・バス 2
熊本市電産交バスグループ熊本電気鉄道(バス・電車)熊本バス熊本都市バス
87 熊本市周辺 でんでん
nimoca
「全国相互利用サービス」対象カード 路面電車(熊本市電) 1
熊本市電
88 鹿児島県 ラピカ
(
Rapica)
同じ鹿児島の「いわさきICカード」のみ 路面電車(鹿児島市電)・バス・船 3
鹿児島市交通局南国交通JR九州バス桜島フェリー
※2018年9月25日より桜島フェリーでは「PiTaPa(ピタパ)」以外の「全国相互利用サービス」対象カードが利用できます。
89 鹿児島県 いわさきICカード 同じ鹿児島の「ラピカ(Rapica)」のみ バス・船 3
鹿児島交通、種子島・屋久島交通、鴨池・垂水フェリーフェリーはいびすかす種子屋久高速船
※鴨池・垂水フェリー、フェリーはいびすかす、種子屋久高速船では、「ラピカ(Rapica)」は使えません。
90 沖縄本島 OKICA
(オキカ)
なし
ただし、ゆいレールのみあり
モノレール・バス 4
ゆいレール那覇バス・琉球バス交通沖縄バス東陽バス
※ゆいレールでは、2020年3月10日から全国相互利用サービス対応の交通系ICカードが利用できるようになりました。

富山ライトレールICカードPASSCA

おわりに

まとめてみると、多くの地域で交通系ICカードを導入していることがわかります。
「全国相互利用サービス」対象カードが利用できる地域も多いですが、県単位でまったく対応していないところも少なくありません。

旅行者にはまだまだ不便です。独自のカードを導入することは大事だと思いますが、同時に相互利用できるようにしていただきたいと思います。

この記事の内容は2023年8月7日時点のものです。交通系ICカードの導入と相互利用は、これからも進んでいくでしょう。ご利用の際は、最新の情報を確認してください。

交通系ICカードについては、この記事以外に

がありますので、あわせてお読みください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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