路面電車:広島電鉄の乗り方

広島電鉄車両 3-1.乗り方・国内
この記事は約4分で読めます。

最終更新日 2022年11月1日

広島市を走る路面電車に「広島電鉄(広島市電)」があります。日本最長の路面電車網があり、JR広島駅と、日本三景のひとつである安芸の宮島や、広島港などを広範囲に結んでいます。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、広島電鉄の乗り方について説明します。

2018年3月17日に広島電鉄を含む広島地区の交通事業者が交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に加わりました。

広島電鉄車両

1系統から9系統(4系統を除く)まで、全部で8系統あります。
旅行者が利用する場合は、山陽新幹線の駅がある「広島駅」停留所が便利です。空港からのリムジンバスも停まります。
宮島観光の帰りに「広電宮島口」停留所から乗ることもできます。ただし、宮島から広島駅まで直接行く場合は、JRのほうが早く着きます。

運賃の支払方法

運賃は、市内線と宮島線で分かれています。
市内線は、「広電西広島」停留所から東側で、大人220円、小人110円の均一運賃です(2022.11.1時点)。
※2022年11月1日に、市内線のみ値上げとなっています。ご注意ください。

宮島線は距離制で、大人140~270円、小人70~140円です(2022.11.1時点)。また、市内線に含まれる白島線だけに乗る場合は、大人160円、小人80円になっています。

後乗り、後払いです。中央または後方の扉から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
複数の車両がある電車では、車掌が乗っている場合もあります。その場合は、車掌のいる出口から降りることもできます。

現金だけでなく交通系のICカードも使えます。以前は、「PASPY」という広島地域のものと、関西圏のICOCAカードだけでしたが、2018年3月17日から交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に加わり、Suicaなども使えるようになりました。
※2018年3月17日始発から、Suicaなど「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになっています。

電車のご利用方法 広島電鉄

利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。

交通系ICカードで乗れる路面電車一覧
観光で訪れた土地で路面電車を利用するときに、手持ちの交通系ICカード(Suicaなど)が使えると便利です。小銭を用意したり、金額を確認したりする手間がありません。 この記事では、路面電車で使える交通系ICカードについて説明します。

路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。

交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します
ふだん使っている交通系ICカードが旅先でも使えるかどうか、気になったことはありませんか? 自分が持っているSuica(スイカ)などの交通系ICカードが旅行先でも使えるかどうか、現在の状況を一覧にしました。観光や出張などで、日本各地に出かけるときに、お役立てください。
交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します
この記事では、交通系ICカードの「全国相互利用サービス」の対象カード(全10種類)で、それぞれどのような電車・バスに乗れるかについて、日本中すべて掲載します。

1日乗車券

「電車一日乗車券」があり、大人700円、小人350円です(2022.11.1時点)。市内線だけであれば、4回で元が取れる計算になります。宮島線も含め、全線に乗り放題です。
スクラッチ方式で、購入後、運転手に見せる前に日付の部分を自分で削ります。

電車一日乗車券

(上の画像は古いものです。料金は変わっていますのでご注意ください)

広島駅電車案内所(路面電車のりば)や広島市内主要ホテルなどで購入できます。電車内でも買えます。
このほか、宮島までの船にも乗れる「一日乗車乗船券」もあります。

一日乗車乗船券・電車一日乗車券 広島電鉄

おわりに

市内線は道路を走る路面電車ですが、宮島線では専用軌道を走り、通常の電車と変わりません。

広島電鉄専用軌道

郊外では専用軌道を高速で走り、そのまま街の中心部まで乗り入れるという路面電車ならでは便利さがあります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2017年7月訪問)

スポンサーリンク