フィラデルフィアの郊外にある「69番街」停留所に行ってきました。路面電車、郊外電車、バスが乗り入れる典型的なターミナルです。
近くに観光地はありませんので、観光で訪れることはないでしょう。アメリカでごく一般的な郊外のターミナルの様子をご覧ください。
フィラデルフィアの中心部と鉄道駅をつないでいる地下鉄(Market-Frankford Line)の西側の終点が「69番街」駅(69th Street Transportation Center)です。中心部から15分程度の距離です。
この駅から、路線番号101、102の2つの路面電車の路線と郊外電車Norristown High Speed Line、多数の路線バスが出ています。
地下鉄の駅名は、69th Street Transportation Center(69番街交通センター)です。
地下鉄の、といってもこのあたりでは地上を走っていますが、駅は下の写真です。普通の鉄道の駅です。
路面電車の「69番街」停留所(69th Street Terminal)は、下の写真です。ターミナルなので、普通より規模の大きな停留所です。
線路の先は車庫になっています。
乗り換え
地下鉄を降りて駅の中を進むと、路面電車101、102系統と、路線バス104系統などに乗り換えるための案内板があります。
通路には、駅の構内図もありました。
路面電車の停留所とバスターミナルは隣接していて、どちらにもすぐに乗り換えることができます。
隣接しすぎていて、一部のバスは線路の上を走ってきます。下の写真では、線路の上にバスが停まっています。乗客がここでバスを降りていました。
通常の鉄道であれば、ここまで密接に連携することはできません。線路の上をバスも走れる路面電車の停留所ならではの光景でしょう。
停留所の外には、路面電車の線路があることを示す道路標識もありました。
線路に沿って歩いてみました
ここから南西に路面電車の線路に沿って歩いてみました。道路が広く、車の通行量も多くありません。日本では、ちょっと見られない広さです。
歩いていくとすぐに次の停留所になります。次の停留所は、「Fairfield Ave」です。「69番街」停留所はターミナルでしたが、1駅歩いただけで住宅地にある普通の停留所になります。すぐ横には、大きな駐車場もあります。
下の写真も同じ「Fairfield Ave」停留所です。左側のホームのベンチに高齢の男性がいますが、この方は電車が来ても乗らないで、ずっと座っていました。日向ぼっこでもしていたのでしょうか。電車の運転手も気にすることなく、すぐに出発しています。
帰りは、電車に乗って1駅、「69番街」停留所に戻りました。
車両は、日本の川崎重工製です。
おわりに
2007年に100周年を迎えたようで、それを示すポスターが貼ってありました。
ターミナルとしては大きくありませんが、その分、乗り換えやすい駅・停留所・バスターミナルでした。
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