大阪モノレールは、大阪国際空港(伊丹)に乗り入れている唯一の軌道系交通機関です。大阪空港駅から門真市駅までの本線(21.2km)と、万博記念公園駅から彩都西駅までの彩都線(6.8km)の2路線あります。
2路線を合わせた距離は28kmで、国内のモノレールで最長です。
きっぷの買い方や使い方は通常の電車と同じです。モノレールだからといって特に変わったことはありません。券売機できっぷを買うか、ICOCAなどの交通系ICカードを利用します。交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に対応していますので、ICOCAだけでなく、PiTaPaやSuicaなども利用できます。
利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」で説明しています。
乗換駅
大阪モノレールは、大阪国際空港(伊丹)の乗降客向けの路線という側面を強く持っています。そのため、大阪市内を始めとした各地へ向かう路線と連絡しています。各路線との乗換駅は次のとおりです。
乗換駅 | 駅ナンバリング | 乗換路線 | 主要な目的地 |
蛍池 | 11 | 阪急宝塚線 | 梅田駅(大阪駅)・宝塚駅 |
千里中央 | 15 | 北大阪急行(大阪メトロ御堂筋線に直通) | 新大阪駅・梅田駅(大阪駅)・なんば駅・天王寺駅 |
山田 | 16 | 阪急千里線(大阪メトロ堺筋線に直通) | 北千里駅・吹田駅 |
南茨城 | 19 | 阪急京都線 | 茨木市駅・高槻市駅・烏丸駅・京都河原町駅 |
大日 | 23 | 大阪メトロ谷町線 | 東梅田駅(大阪駅)・天王寺駅 |
門真市 | 24 | 京阪電車 | 淀屋橋駅・京橋駅・京阪三条駅 |
大阪モノレールはもちろん、乗換路線はすべて交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に対応しています。Suicaなどの「全国相互利用サービス」に対応した交通系ICカードを持っていれば、スムーズに乗り継ぐことができます。
延伸計画
公式サイトによると、本線の一方の終点である門真市駅からの延伸計画があるとのことです。
大阪モノレールは、2029年開業を目標として門真市から南へ延伸を予定しております。これにより、新たに4路線(大阪メトロ長堀鶴見緑地線・JR片町線(学研都市線)・近鉄けいはんな線・近鉄奈良線)と結節し、現在の営業区間と合わせて在来鉄道10路線とのネットワークを形成してまいります。
延伸プロジェクト|大阪モノレール株式会社 |
門真市駅では、線路の終点は次のようになっていて、延伸できる構造になっています。
新たに4つの路線と連絡する予定です。特に奈良方面との連絡が良くなり、さらに便利になります。
逆側の大阪空港駅の線路の終点も延伸できそうです。
また、彩都線の延伸計画もありましたが、こちらは中止になっています。
跨座式モノレール
モノレールの方式には、大きく分けて「跨座式(こざしき)」と「懸垂式(けんすいしき)」の2種類あります。
ウィキペディアでは、それぞれ次のように説明しています(2023.3.25時点)。
跨座式(こざしき)とは、車両の下にレールがありレールに車両が乗っている形態のモノレールである。跨がり式とも呼ばれる。
懸垂式(けんすいしき)とは、車輌を吊るように上にレールがある(レールに車輌がぶら下がっている)形態のモノレールである。歴史的に跨座式より古く、商業的に成功したのも懸垂式の方が先である。吊り下げ式、ぶら下がり式とも呼ばれる。
ウィキペディア「モノレール」 |
大阪モノレールは、「跨座式」です。
国内では、大阪モノレールのほかに東京モノレールや北九州モノレールが跨座式です。懸垂式には、千葉モノレールや神奈川県の湘南モノレールがあります。
下の画像は、懸垂式の千葉モノレールです。
おわりに
旅行者がよく利用する路線ですが、いわゆる観光路線ではありません。沿線には、ショッピングセンターや大学、万博記念公園などがあり、地元の方もよく利用されていました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
(2023年3月訪問)