東急世田谷線の乗り方(ボロ市バージョン)

ボロ市風景 2-1.乗り方・国内
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最終更新日 2019年10月1日

毎年、12月15、16日、1月15、16日に、世田谷線沿線でボロ市が開催されます。
私は、2017年12月15日に行ってきました。
通常の場合とは、世田谷線の乗り方が異なりますので、ボロ市バージョンで説明します。
ボロ市の日以外(年361日、うるう年は362日ですが)の世田谷線の乗り方については、「路面電車:東急世田谷線の乗り方」で説明しています。けっこう様子が異なりますので、ボロ市以外はそちらをご覧ください。

路面電車:東急世田谷線の乗り方
東急世田谷線は、東京にあるもうひとつの路面電車です。 運賃の支払方法や、どこの駅から乗るかなど、東急世田谷線の乗り方について説明します。

ボロ市の当日、世田谷線はとにかく混みます。車内はこんな感じです。

世田谷線車内

当然、ホームもこうなります。

「世田谷」停留所

上の画像は、ボロ市最寄の「世田谷」停留所の様子です。

ボロ市を訪れるときは、北側の「上町」停留所または南側の「世田谷」停留所で降ります。どちらの停留所も、世田谷線のほぼ真ん中にあります。

私が乗るときにはこんな状態でしたので、駅員さんにとにかく前に行ってくださいと言われ、人を掻き分けて停留所の端まで進みました。
ところが、私の後ろから前までたどり着いた方に対して、「こっちは先に並んでるんだ」と待っている方が声を荒げました。
言われた方は、「駅員さんに言われたから前まで来ただけで、後から乗ります」と言い返していました。混んでいましたので殺伐としていました。言った方、言われた方のどちらの気持ちも理解できます。ものすごい混みようです。

乗り方

世田谷線の運賃は全線均一で、大人150円、小人80円です(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。PASMOなどのICカードを利用する場合は、大人147円、小人74円になります(2019.10.1時点 ※消費税アップにより変更)。
利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。

交通系ICカードで乗れる路面電車一覧
観光で訪れた土地で路面電車を利用するときに、手持ちの交通系ICカード(Suicaなど)が使えると便利です。小銭を用意したり、金額を確認したりする手間がありません。 この記事では、路面電車で使える交通系ICカードについて説明します。

世田谷線運賃

※上の画像は、2019年10月1日の消費税アップより前に撮影したものです。現在は一部異なりますので、ご注意ください。

原則として、世田谷線では乗るときに車内で運賃を払います。例外は、両端の「三軒茶屋」「下高井戸」の2つの停留所だけで、ここでは停留所に入るときに運賃を払い、電車が来たらそのまま乗り込みます。
しかし、ボロ市当日は両端の2停留所に加え、ボロ市最寄の「上町」「世田谷」の両停留所と、小田急との乗り換えの「山下」停留所にも臨時改札が設置されます。
停留所の入り口に「臨時改札」と掲示され、そこで運賃を支払います。現金の場合は係員に手渡し、PASMOなどのICカードの場合はカードリーダーにタッチします。臨時の簡易型カードリーダーも設置されていました。
あまりに乗客が多く車内で料金を受け取る余裕がないため、このようなシステムになっています。

世田谷線臨時改札

この方法を取っているため、ボロ市最寄の2停留所と乗り換え3停留所ではすべての扉(4扉)で乗降できるようになっています。通常は、乗車2扉、後車2扉と分かれていますが、ボロ市当日だけはより効率的になっています。

これには停留所の位置関係も幸いしています。ボロ市の最寄は、北側の「上町」停留所と南側の「世田谷」停留所の2箇所あります。おおむね、北から来る人は「上町」停留所で降り、南に帰る人は「世田谷」停留所から乗ります。乗る人と降りる人の停留所が分かれているわけです。北からの電車は「上町」停留所で大量の客を降ろし、「世田谷」停留所で大量の客を乗せます。4扉すべてで客を乗降させても混乱が起きません。逆方向も同様です。

北(下高井戸・山下方面)から来た方は「上町」停留所、南(三軒茶屋方面)から来た方は「世田谷」停留所で降りることをおすすめします。もう1停留所乗ってしまうと、大量の乗客に逆らって降りるはめになります。

帰りも同様で、北(下高井戸・山下方面)に帰る方は「上町」停留所、南(三軒茶屋方面)に帰る方は「世田谷」停留所から乗ることをおすすめします。帰りに1つ前の停留所から乗ろうとすると大変なめにあいます。どうせ座れません。

運営している東急もそう思っているのでしょう。北側にある「山下」停留所では、ボロ市の最寄を「上町」停留所と案内しています。

2つ先の上町駅で下車

降り方

世田谷線は全線均一運賃です。したがって、乗るときに運賃を払えば、降りるときは何もする必要はありません。
現金の場合、乗るときと降りるときの2回支払う必要はないという認識が一般的だと思いますが、ICカードの場合は2回タッチするケースがめずらしくありません。

しかし、世田谷線では降りるときにICカードをタッチする必要はありません。

降りる際、ICカードのタッチは必要ありません

間違えるケースが少なくないようで、停留所には上のような掲示もありました。ボロ市開催時の特例措置ではありません。世田谷線では常にこの扱いになります。

乗り換え

ボロ市を訪れるためには、世田谷線沿線に住んでいない限り、他線からの乗り換えになります。乗換駅は次の3つです。

  • 三軒茶屋
    乗換:東急田園都市線・三軒茶屋駅
    渋谷駅からが便利。東京メトロ半蔵門線に直通。
  • 山下
    乗換:小田急線・豪徳寺駅
    新宿駅からが便利。東京メトロ千代田線に直通。
  • 下高井戸
    乗換:京王線・下高井戸駅
    新宿駅からが便利。東京都営地下鉄新宿線に直通。

どの駅からの乗り換えも迷うことはないでしょう。例えば、三軒茶屋には次のような掲示がありました。

世田谷線乗り換え

指示に従って進めば、自然に世田谷線の停留所までたどり着けます。特に、ボロ市の当日はたくさんの人が停留所に向かっていますので、流れについていけば大丈夫です。

ボロ市とは

この記事をお読みの方は、ボロ市についてはご存知だと思います。

ボロ市の由来

2018年時点で440年継承しているとのことです。

ボロ市は曜日とは無関係に開催されます。例えば。2019年・年始は15日、16日とも平日です。
私が訪れたのは金曜日の午後2時ごろですが、それでもこんな感じです。

金曜日のボロ市

平日だからといって空いているわけではありません。

世田谷のボロ市 世田谷区

運行間隔

世田谷線は通常は日中6分間隔で運行されています。しかし、ボロ市開催期間は「4~5分間隔の臨時ダイヤで運転」とのことです。

世田谷線・ボロ市臨時ダイヤ

あまり変わらないような気もしますが、とにかく時刻表無視でピストン輸送しています、ということでしょう。

私が帰りに乗った三軒茶屋行きでは、次の停留所で乗り切れなかった乗客がでました。

世田谷線・積み残し

上の画像は積み残された方です。すぐ次の電車が来ますが、次も同じような状態ですので乗れたかどうか心配です。

ボロ市の入り口には車両通行止めの道路標識も出ていましたが、毎年同じ日のため補助標識の日程も「12月15・16日/1月15・16日」とあらかじめ作成済みでした。

ボロ市・車両通行止
ボロ市・進入禁止

下の標識は時刻が「7-9」です。これがなぜかはわかりません。

おわりに

ボロ市では「玉電ようかん」も売っていました。

玉電ようかんの幟

玉電(たまでん)とは、世田谷線の昔の名前「玉川線」にちなんでいます。私も玉電のほうがなじみのある人間のひとりです。

ボロ市に行かれる方が、できるだけスムーズに世田谷線に乗り降りできることを願っています。とにかく混みますのでお気をつけください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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