富山:「越中大手市場~トランジットモール~」(社会実験)は大成功でした!

最終更新日 2019年7月29日

2018年3月に富山市の中心部で、トランジットモールの社会実験を兼ねたイベント「越中大手市場~トランジットモール~」が開催されました。
天候にも恵まれ、暖かく、にぎやかなイベントになりました。見てきましたので、紹介します。

富山市で開かれる本格的な社会実験としては、2017年10月に続いて2回目です。昨年の実験も見てきました。「富山:大手モールフェス(トランジットモール社会実験)は大盛況でした!」で紹介していますので、あわせてご覧ください。

2018年7月29日(日)に3回目、2019年3月25日(日)に4回目、5月26日(日)に5回目、7月28日(日)に6回目の社会実験が行われました。私は行きませんでしたが、成功裏に終わったとのことです。みなさま、お疲れ様でした。

越中大手市場とは

富山市の中心部にある「大手モール」で2002年から開かれているイベントです。2018年は、3月から12月までの毎月最終日曜日(12月のみ第2日曜)に開かれました。

越中大手市場

「とやま*まちなかマーケット」と題し、パンやコーヒーなどの飲食物や物品の販売、青空ライブなど、さまざまな催しが行われています。子供向けの出店もあり、家族で楽しめるイベントになっています。

越中大手市場パンフレット

大手モール

越中大手市場が開かれる「大手モール」は、富山市中心部の通りです。富山は城下町ですから、「大手」と付けば、城の正面で街の中心である、と想像がつくと思います。そのとおりで、現在では石畳が敷かれたおしゃれな道路になっています。

真ん中に路面電車(富山地鉄の環状線)の線路が単線で通り、両側に1車線ずつの車道、さらにその外側が歩道になっています。ここに路面電車をあえて通すことで、市街地の中心としての役割も期待されています。
とはいえ、イベントのないときは、車が通る普通の道路です。幹線道路からは外れていますので、自動車の通行量は多くはありません。

大手モール

3月25日は「越中大手市場~トランジットモール~」

2018年3月25日(日)には、今年最初の越中大手市場が開かれました。

おおていちば

この回には、特別に「~トランジットモール~」というタイトルが追加されています。トランジットモールの社会実験を兼ねて開催されました。
3月25日だけのチラシもあります。

越中大手市場パンフレット(3/25)

この中に、小さい文字ではありますが、「トランジットモール」についての説明があります。

「トランジットモール」とは
車両の通行を規制し、歩行者と路面電車のみが通行できる歩行者空間をつくり、まちのにぎわいをつくりだす取り組みです。

昨年10月の説明文と微妙に異なりますが、意味するところは同じです。気になる方は、昨年10月の記事と見比べてください。

トランジットモールの設置と撤去

越中大手市場の開催時間は午前10時から午後4時までですが、自動車の通行止めは午前9時から午後5時までです。設置と撤去にそれぞれ1時間の余裕を持たせてあります。

私は現地に午前8時半ごろ着きました。そのときの様子は、下の画像です。

開始前の様子

まだ道路を封鎖していませんので、車道をふつうに自動車が走っています。
大手モールには、次のような看板が設置され、通行止めが告知されていました。

通行止めの告知

午前9時 道路封鎖

9時ちょうどに道路の封鎖が始まりました。係員が集まり、車の通行を止めて、封鎖用の機材を道路の入り口に並べていきます。

道路封鎖

ただし、商品や機材を運び込む自動車はまだ止められません。イベントは10時開始なので、準備の真っ最中です。
許可証を掲示した車は9時20分まで通行可能です。

下の画像は9時10分ごろに路面電車が通過する様子です。準備中でも路面電車は通ります。

路面電車通過

午前9時20分 線路にフェンス

係員が路面電車の線路の両脇に、進入禁止の看板を置き、ロープを張っていきました。

線路にフェンス

あっという間に、線路も立入禁止になりました。
しかし、この時点でも車道部分は立入禁止です。車道を自由に歩けるのは、イベントが始まる10時以降です。
下の画像は9時40分ごろに路面電車の車内から撮影したものです。まだ始まっていませんので、お客さんはいません。

準備完了

午前10時 イベント開始

10時に越中大手市場が始まりました。すでに準備は整っていましたので、特に混乱はありません。
恒例のイベントで、みなさんよくご存知のようで、10時の開始とともに多くの人でにぎわっていました。

「せっかくだから、セントラムの横を歩いてみませんか?」という張り紙もありました。前回はこういう張り紙はありませんでしたので、前回の実験でトランジットモールでは路面電車の横を歩けるということに気づいた方が張ったものではないでしょうか。

せっかくだから、セントラムの横を歩いてみませんか?

越中大手市場には、地元の有名なパンなどの出店も多くありましたが、メインイベントはライブだと思います。

セントラムと路上ライブ

地元のミュージシャンだけでなく、県外からも数多く参加しているようで「路面電車をバックにして歌うのは最高!」であるとか、「今日はじめて富山の位置を地図で確認しました」など、いろいろな話も交えながらライブ演奏が続けられていました。もっとも「富山の位置を確認」の人は、すぐに仲間から突っ込みが入っていましたので、盛り上げるための言い方だったのだろうと思います。

天気もよく暖かで、野外のイベントには最適な1日でした。

線路を横断

午後4時 イベント終了

イベントの終了時刻ですが、当然ながらなかなか人は減りません。しかし、まず線路脇のフェンスの撤去が始まりました。
イベントは終了しましたので、車道への立入は再び禁止になりました。フェンスが撤去されると、撤収作業の車両の通行が許可され、道路標識も片付けられました。

イベント終了

午後5時 封鎖解除

午後5時に封鎖の解除です。すでに線路脇のフェンスは撤去済みで、道路の出入口も搬入車が通れる状態になっていましたので作業量は多くありません。

封鎖解除

昨年10月の実験と比較して

昨年10月の社会実験とは、次のような点が異なっていたように思います。

通行止めの範囲

前回と比べて、道路を通行止めにした範囲が半分程度(約300メートルから約150メートル)になりました。前回は大手モールを端から端まで通行止めにしましたが、今回はそれぞれ最初の信号までは通行可能にしました。イベントの開催範囲に合わせた形になりましたので不都合はなかったでしょう。短くなったことで警備の負担も減ったと思います。

ただし、両端で警備員とやり取りする自動車の数は圧倒的に増えたと感じました。
前回は、幹線道路から曲がって入ることができませんでしたので、進入禁止の看板を見てすぐに諦める車が大半でした。幹線道路上で止まったままでいるわけにはいきません。
しかし、今回は大手モールに入って最初の信号で進入禁止に気づきますので、警備員と話をするドライバーが多くいました。車を止めても邪魔にならないため、事情を聞こうとする方が多かったようです。
話をするドライバーはまだましで、しばらく動けなくなって後ろの車にあきれられたり、ぐずぐずしているうちに信号が赤に変わったのに気づかずそのまま進もうとしたりしたケースもありました。赤で進もうとした車は警備員の方が必死で止めていましたが、けっこう危険です。

さらに、いきなりバックして、後ろの車からクラクションを鳴らされた場面にも遭遇しました。車間が開いていたので事故にはなりませんでしたが、通れると思った道が通れないとパニックになるようです。幹線道路でいきなりバックしようとは思わないでしょうから、横道(大手モール)に入ったことで他車がいないと思い込んだのでしょう。

残念ながら事前に告知しても、知らないドライバーが大半です。現場に来て初めて通行止めを知ったドライバーの数は、おそらく変わっていないと思います。大手モールに進入できるようにしたために危険性が増したように見えました。

運転手と警備員

設置と撤去の順序

進入禁止用の機材と線路のフェンスの設置、撤去を、前回は連続して行いましたが、今回は時間差を付けました。そのため、封鎖と解除がスムーズに進みました。

それが原因であるとは限りませんが、前後1時間は「車道を歩かないでください」ということになり、その間はトランジットモールとは言えなくなりました。前回はそういうアナウンスはなかったように思います。恒久的な施設ではなく、イベントですので安全面を考えると当然の措置でしょう。

おわりに

実は、2017年10月との比較で、私にとってもっともインパクトが大きかったのは、イベントのタイトルに「トランジットモール」の文字が入ったことです。
これが入ったことにより、例えば、富山市内のあちこちに置いてある電光掲示板にイベントの告知として「トランジットモール」の文字が表示されていました。

電光掲示板で告知

これからも富山市と関係者の方々のご活躍に期待しています。

越中大手市場(上から)

最後までお読みいただきありがとうございました。

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