最終更新日 2024年12月6日
北海道の札幌には、路面電車の「札幌市電」が走っています。冬が近づくと、ササラ電車という除雪車が必ずニュースになります。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、札幌市電の乗り方について説明します。
札幌市電は、札幌市内の有名な繁華街である「すすきの」とその南側の住宅地を結んでいます。
もともとは、「すすきの」停留所と、その500メートルほど北側にある「西4丁目」停留所を起点としたU字型の路線でしたが、2015年12月に線路がつながり、現在では環状運転をしています。
JRの札幌駅には行きません。札幌駅まで延伸するという話をときどき耳にしますが、実現はなかなか難しいようです。
観光客が利用する場合は、札幌駅から地下鉄で1つめの大通駅で降りると、「西4丁目」停留所がすぐです。1駅ですから観光をかねて歩くのもおすすめです。札幌駅から大通駅までは地下道でつながっています。寒いときでも快適に移動できます。もちろん地上を歩いてもかまいません。
運賃の支払方法
運賃は全線均一で、大人230円、小人120円です(2024.12.6時点)。2024年12月1日に値上げしていますので、ご注意ください。
後乗り、後払いです。車両の後方の入り口から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
路線図・ご利用方法|路面電車情報|一般財団法人札幌市交通事業振興公社 |
現金だけでなく、Suicaのような交通系のICカードも使えます。利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。
路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。
1日乗車券
路面電車1日乗車券があり、大人570円、小人290円です(2024.12.6時点)。3回乗れば元が取れる計算になります。
また、「どサンこパス」という1日乗車券もあります。土曜日・日曜日・祝日と年末年始(12月29日から1月3日)に利用できます。残念ながら、平日には使えません。
1枚460円で、大人1名と小人2名が利用できます(2024.12.6時点)。かなりユニークな券です。観光客向けというより、市民向けです。休日には親子で市電に乗ってください、ということでしょう。
上の画像は私が乗ったときに使ったきっぷです。少し古いですが、デザインは変わっていないようです。金額は変わっていますので、ご注意ください(現在は460円)。
これらの1日乗車券は、車内と大通駅定期券発売所、路面電車との乗継指定地下鉄駅窓口(大通、すすきの、中島公園、幌平橋、西18丁目、西11丁目、豊水すすきの)で買えます。
乗車料金・乗車券・運送約款|路面電車情報|一般財団法人札幌市交通事業振興公社 |
おわりに
札幌の観光地は、隣り合った3つの停留所、「西4丁目」停留所、「狸小路」停留所、「すすきの」停留所の付近にあります。路面電車で移動する必要はあまりありません。ただし、札幌市電に乗ってそのまま1周するだけでも、札幌市内のいろいろな場所を見ることができると思います。
停留所の屋根も独特です。雪が積もらないようにするためだと思いますが、かなりの傾斜がつけられています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2013年11月訪問)