オーストラリアの路面電車としてはメルボルンが有名ですが、シドニーにも乗りやすい路面電車(トラム)が走っています。
乗ってきたので、紹介します。
路線
「Central(セントラル、中央)」停留所から「Lilyfield(リリーフィールド)」停留所までの1路線です。
沿線に、市場が近い「Fish Market(フィッシュマーケット)」停留所などがあり、観光にも便利です。
セントラル停留所からしばらくの間は併用軌道で、道路上を走ります。
トランジットモールと呼ぶほどではありませんが、トラムと歩行者、自転車だけが通行できるスペースもあります。
中心部を抜けると専用軌道になります。
長い路線ではありませんが、中心部では乗り降りしやすい道路上を走り、郊外ではスピードの出る専用軌道を走るという最近の路面電車の教科書のような構造です。
セントラル停留所
セントラル停留所は、鉄道のセントラル駅と同じ建物にあり、簡単に乗り換えられます。空港からの電車もここに到着します。
わかりやすい標識もあります。
空港からホテルへの移動には、トラムより路線数の多い地下鉄が便利ですが、もしトラムの沿線にホテルがあればラッキーです。
セントラル停留所は終点ですが、ちょっと面白い構造になっています。通常の終点であれば、ここでトラムは折り返します。運転手が反対側の運転席に移動し、逆向きに出発します。
しかし、ここでは路線が停留所の周辺でループしています。ぐるっと回って停留所に入り、乗客を入れ替えたあと、そのまま出発し、ぐるっと回って出て行きます。折り返す必要がありませんので、スムーズに運行されています。
次の動画は、セントラル停留所で私が撮影したものです。ぐるっと回って出てゆく様子がわかると思います。音声はありません。動画が重かったら、申し訳ありません。
反対側の終点であるリリーフィールド停留所も同じであれば、運転席が一方にしかない構造の車両にできますが、リリーフィールド停留所は通常の終点のように折り返しになっています。
おわりに
観光に便利なモノレールと乗り換えられる停留所もありましたが、残念ながらこのモノレールは、2013年に廃止されました。
特に観光客を意識した路面電車ではありません。路線も1本だけですが、地元の人が多く利用していました。上がったり、下がったりしなくても乗れる路面電車は、誰にとっても乗りやすいと実感できる街でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2012年11月訪問)