香港の香港島には、有名な2階建ての路面電車(トラム)が走っています。香港を訪れる観光客は、必ずといってよいほど乗ります。観光地をめぐる手段としても有用ですが、トラム自体が観光のめあてになっています。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、香港島のトラムの乗り方について説明します。
観光客の場合は、空港からのエアポートエクスプレスの終点である中環駅あたりから乗ると便利ですが、香港島の北部であればどこからでも利用できます。地下鉄の路線とも重なりますので、どこで乗り降りしても場所がわからなくなることはないと思います。
上の写真は停留所を撮ったものです。路面電車の停留所は、世界中どこでも似ています。停留所を見つけたり、乗り降りしたりすることは、難しくありません。
運賃の支払方法
運賃は全線均一で、大人2.3香港ドル、小人1.2香港ドルです(2017.5.14時点)。香港ドルは、日本円で15円くらいなので、大人約35円、小人約18円です。かなり安いといっていいでしょう。
後乗り、後払いです。車両の後方の入り口から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。
日本と異なるのは、車内で両替できないということです。乗る前に運賃分の小銭が必要です。しかし、旅行中に小銭を用意するのはけっこう面倒です。現金だけでなく、次に説明する「オクトパスカード」も使えますので、カードを使うほうが便利です。
また、1日乗車券に類するものはないようです。運賃が安いからでしょうか。
オクトパスカード
「オクトパスカード」は、トラムに限らず、香港のほとんどの交通機関で使えるプリペイドカードです。コンビニなどで使える電子マネー機能もあります。
JR東日本のSuicaなどと同じICカードです。複数の種類があり、空港で買って帰国時に残額が返却されるタイプなどもありますので、たとえ1日だけの滞在でも使って損はありません。香港にまた行く機会があれば、そのまま持って帰って、次回また使うのが簡単です。
オクトパスカードについては、さまざまなサイトで説明していますので、そちらをご覧ください。
特長
なんといっても、2階建てであることが最大の特長です。できれば、2階の最前列に乗りましょう。座ったまま香港観光ができます。本数も多いうえに乗客の入れ替わりも激しいので、2階に上がって待っていれば、座る機会がきます。
始発の停留所で待てば確実ですが、トラムの路線は東西に長く、トラムに全線乗りたいということでもなければ、端まで行くのはあまり意味がありません。その場合は、ショッピング街である銅鑼湾(コーズウェイ・ベイ)にも始発となる停留所がありますので、そこで待てば必ず2階の最前列に座れます。本線からちょっと南に入ったところに始発の停留所があります。地図を見ながら探せば、すぐにわかると思います。
おわりに
香港に行ったら一度は乗りたいトラムです。地下鉄でも移動は可能ですが、道路を歩いていてそのまま乗れること、移動中も景色を楽しめること、本数が多く待たずに利用できることなど、とても便利なので結局何回も乗ることになります。
路線は、大雑把にいうと東西に1本ですが、ちょこちょこ支線があり、系統はかなりあります。自分の行き先に行く系統をあらかじめ調べておかないと、どれに乗ったらよいかわからなくなります。しかし、原則として線路は東西に1本ですので、乗り間違えてもたいしたことはありません。運賃も安いので、乗りなおしてもそれほどの出費にはなりません。香港を訪れる機会があったら、トラムを気楽に楽しんでください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2016年5月訪問)
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