路面電車:都電荒川線の乗り方

最終更新日 2020年7月9日

かつて東京23区内を縦横に走っていた都電の中で、唯一現在も残っているのが都電荒川線(愛称:東京さくらトラム)です。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、都電荒川線の乗り方について説明します。

都電車両

マスクの着用にご協力をお願いします。

まず、最初に一言。都電に限った話ではありませんが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、マスクの着用にご協力をお願いします。次の写真は停留所に掲示してあった張り紙です。

駅ナンバリング

2017年秋に、都電荒川線にも「駅ナンバリング」が導入されました。
駅ナンバリングとは、駅に「A01」といった番号を付けることです。日本語が読めない外国人などにも、駅の見分けが付きやすいというメリットがあります。
現在、続々と導入が進んでいます。例えば、JR山手線の東京駅は「JY01」です。ジャパン(Japan)の「J」と山手線(Yamanotesenn)の「Y」、「01」は最初の駅だからでしょう。

都電荒川線には、「SA01~SA30」までが付きます。東側の終点「三ノ輪橋」停留所が「SA01」、西側の終点「早稲田」停留所が「SA30」になります。
車内の路線図にも駅ナンバリングが掲載されています。

東京さくらトラム路線図

拡大すると、こんな感じです。

都電・駅ナンバリング

ここで疑問がありました。都電荒川線であれば、都電(Toden)の「T」と荒川線(Arakawasenn)の「A」で「TA」ではないかと思いますが、「SA」です。
「TA」はすでに他の鉄道路線で使われているのかと思いましたが、そうではありませんでした。
都電荒川線の愛称である「東京さくらトラム」の「さ(SA)」から取ったそうです。

Tokyo Sakura Tram

東京都交通局では「都電荒川線」という名称よりも、「東京さくらトラム」という愛称を前面に出していきたいということでしょう。
「E電」のような死語にならないよう、健闘を祈ります。

乗り換えに便利な停留所

「三ノ輪橋」停留所~「早稲田」停留所の1系統です。他の交通機関からの乗り換えで利用しやすいのは、次の停留所です。

停留所 駅ナンバリング 乗換駅
三ノ輪橋 SA01 東京メトロ日比谷線・三ノ輪駅
町屋駅前 SA06 東京メトロ千代田線/京成本線・町屋駅
熊野前 SA09 日暮里・舎人ライナー
王子駅前 SA16 JR京浜東北線/東京メトロ南北線・王子駅
新庚申塚 SA20 都営三田線・西巣鴨駅
大塚駅前 SA23 JR山手線・大塚駅
東池袋四丁目 SA25 東京メトロ有楽町線・東池袋駅
鬼子母神前 SA27 東京メトロ副都心線・雑司が谷駅

東側の終点である「三ノ輪橋」停留所は、地下鉄の東京メトロの駅から乗り換えられます。しかし、西側の終点である「早稲田」停留所は、最寄駅からは距離があります。東京メトロ東西線に同名の早稲田駅がありますが、離れている上に、道がわかりにくいので、ここでの乗り換えはおすすめできません。

運賃の支払方法

運賃は全線均一で、大人170円、小人90円です(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。PASMOなどのICカードを利用する場合は、大人168円、小人84円(2019.10.1時点 ※消費税アップにより変更)になります。

前乗り、前払いです。前方の扉から乗り込み、乗るときに運賃を支払います。運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れるか、カードリーダーにICカードをタッチします。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
降りるときは、後方の扉から外に出ます。

都電の利用方法 東京都交通局

利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。

路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。

一日乗車券

「都電一日乗車券」は、大人400円、小人200円です(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。3回乗れば元が取れる計算になります。
発売場所は、荒川電車営業所、都電定期券発売所と電車内です。営業所や販売所で販売している券はスクラッチ方式で、購入後、運転手に見せる前に日付の部分を自分で削ります。また、乗車券の端の部分(B片)を切り取って、運転手に渡します。
電車内で販売している券は、当日券です。そのまま運転手に見せます。

都電一日乗車券(表)

都電一日乗車券(裏)

上の画像は私が乗ったときに販売所で買ったきっぷです。少し古いですが、デザインは変わっていないようです。

このほかにも使える一日乗車券があります。停留所に、一日乗車券のリストがありました。

都電で使える一日乗車券
これによれば、都電荒川線で使える一日乗車券は、次のとおりです。

  • 都電一日乗車券
  • 都営交通まるごときっぷ一日乗車券
  • 東京フリーきっぷ(都営・メトロ・JR東日本発行)
  • 東京探索きっぷ(京王・東武・つくばエクスプレス発行)
  • 東京1DAYきっぷ(京浜急行発行)

また、都電一日乗車券の一種として、ICカードを利用した「都電IC一日乗車券」もあります。

都電一日乗車券/都電IC一日乗車券 東京都交通局

車内の様子

地元の人でにぎわっていました。特に東京都在住の高齢者の方には、都営交通(都電や都営地下鉄など)と路線バス(都営以外も可)が乗り放題になるシルバーパスがあり、格安で手に入ります。シルバーパスで乗るお年寄りをたくさん見ました。

シルバーパスの方は、1駅2駅でも気軽に乗れます。私が全線乗り通したときは、まず始発で席に座る、すぐにお年寄りが乗ってくるので席を譲る、その方がすぐに降りる、また私が座る、別のお年寄りが乗ってきてまた席を譲る、の繰り返しで、何回立ったり座ったりしたかわかりません。

都電車内

おわりに

沿線には大きな観光地はありません。旅行者が乗るとしたら、どこかに行くためよりも、都電そのものの観光が目的になります。
東京やその近郊にお住まいで、まだ乗ったことがなければ、一度乗りに行くことをおすすめします。

都電・紅葉景色

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2011年11月・2020年7月ほか訪問)

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