路面電車:阪堺電車の乗り方

阪堺電車車両 3-1.乗り方・国内
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最終更新日 2022年8月21日

大阪府の大阪市と堺市を走る路面電車に「阪堺電車」があります。大阪府ただひとつの路面電車です。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、阪堺電車の乗り方について説明します。
大阪の「天王寺駅前」停留所と「住吉」停留所を結ぶ「上町線」、大阪の新世界近くの「恵美須町」停留所と堺市の「浜寺駅前」停留所を結ぶ「阪堺線」の2系統あります。

ただし、電車は、「天王寺駅前」停留所・「浜寺駅前」停留所間と、「恵美須町」停留所・「我孫子道」停留所間でそれぞれ運転されていて、系統と運行が異なっています。一部で路線が重なっていて、乗り換えることもできますので、あまり問題はないでしょう。

旅行者が利用する場合は、JR天王寺駅に隣接した「天王寺駅前」停留所か、新世界観光のあと歩いていける「恵美須町」停留所からが便利です。
また、南側の終点である「浜寺駅前」停留所は、南海本線の「浜寺公園」駅まで歩いてすぐです。片道は南海に乗るという方法もあります。

阪堺電車車両

運賃の支払方法

運賃は全線均一で、大人230円、小人120円です(2021.8.21時点)。後乗り、後払いです。車両の後方の入り口から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
※2020年10月1日から、大人230円、小人120円に値上げされました。

PiTaPa(ピタパ)などの交通系ICカードが使えます。
利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。

交通系ICカードで乗れる路面電車一覧
観光で訪れた土地で路面電車を利用するときに、手持ちの交通系ICカード(Suicaなど)が使えると便利です。小銭を用意したり、金額を確認したりする手間がありません。 この記事では、路面電車で使える交通系ICカードについて説明します。

路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。

交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します
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交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します
この記事では、交通系ICカードの「全国相互利用サービス」の対象カード(全10種類)で、それぞれどのような電車・バスに乗れるかについて、日本中すべて掲載します。

1日乗車券

「全線1日フリー乗車券 てくてくきっぷ」という1日乗車券があります。大人600円、小人300円です(2022.8.21時点)。3回乗れば元が取れる計算になります。
※2020年10月1日から普通運賃は値上げされましたが、1日乗車券は据え置きです。

スクラッチ方式で、購入後、運転手に見せる前に日付の部分を自分で削ります。

全線1日フリー乗車券 てくてくきっぷ

上の画像は私が乗ったときに使ったきっぷです。少し古いもので、現在はデザインが少し変わっています。
天王寺駅前・新今宮駅前・我孫子道・浜寺駅前の各乗車券発売所などで購入できます。電車内でも買えます。
私が利用したのは、この「てくてくきっぷ」ですが、期間限定の1日乗車券もあるようです。詳しくは、阪堺電車のサイトをご覧ください。

お得な割引乗車券のごあんない 阪堺電車

沿線の風景

沿線には有名な住吉大社があります。「住吉鳥居前」停留所からすぐです。「住吉鳥居前」停留所には、上町線と阪堺線の両方の系統が通っています。住吉大社では、結婚式の皆さんと遭遇しました。あれから7年になりますが、いまも幸せにお暮らしであろうと思います。

住吉大社・結婚式

おわりに

私が訪れた2012年(平成24年)は、ちょうど全線開通100周年で、下の写真のような表示があちこちにありました。

全線開通100周年

今年、2020年は108周年になります。日本では、路面電車に対する風当たりはまだまだ強いですが、がんばって走り続けてもらいたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2012年5月訪問)

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