最終更新日 2022年8月1日
千葉市には、千葉都市モノレール(以下、千葉モノレール)が走っています。1号線(千葉みなと~県庁前)と2号線(千葉みなと~千城台)の2路線あります(千葉みなと~千葉間は共用)。
きっぷの買い方や使い方は通常の電車と同じです。モノレールだからといって特に変わったことはありません。券売機できっぷを買うか、交通系ICカードのSuicaかPASMOを利用します。
SuicaかPASMOしか使えません
乗るときに交通系ICカードを利用できますが、SuicaかPASMOしか使えません。いわゆる交通系ICカードの「全国相互利用サービス」には対応していません。東海地区のTOICA(トイカ)、関西地区のICOCA(イコカ)などは使えませんのでご注意ください
フリーきっぷ
次の3種類のフリーきっぷがあります(2022.6.29時点)。すべて全線乗り放題です。
- お昼のお出かけフリーきっぷ
- ホリデーフリーきっぷ
- 2-DAYフリーきっぷ
お昼のお出かけフリーきっぷ
利用日時:平日の午前10時~午後6時(年末年始期間中・ゴールデンウィーク期間中を除く)
発売日時:平日の午前10時~午後6時(年末年始期間中・ゴールデンウィーク期間中を除く)
利用料金:大人630円 小人320円
平日の昼間(午前10時~午後6時)に利用できるフリーきっぷです。ラッシュ時間帯を避けて利用してくださいという意味でしょう。発売時間も、利用時間と同じです。
ホリデーフリーきっぷ
利用日時:土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始期間中の平日・ゴールデンウィーク期間中の平日
発売日時:券売機では終日・駅窓口では午前6時~午後9時
利用料金:大人630円 小人320円
休日に利用できるフリーきっぷです。休日には、このきっぷを使ってお出かけくださいという意味でしょう。平日の「お昼のお出かけフリーきっぷ」と違って1日中利用できます。
2-DAYフリーきっぷ
利用日時:土曜日・日曜日・祝祭日・年末年始期間中の平日・ゴールデンウィーク期間中の平日の連続した2日間
発売日時:券売機では終日・駅窓口では午前6時~午後9時
利用料金:大人1,050円 小人530円
休日に2日連続して利用できるフリーきっぷです。1日券の「ホリデーフリーきっぷ」2枚分よりお得になっています。
これらのフリーきっぷを見せると割引になる観光施設があります。例えば「千葉市動物公園」は、大人の入園料が700円から560円に割引になります。千葉市動物公園は、千葉モノレールの動物公園駅からすぐです。対象となる施設や金額については、千葉モノレールのサイトをご覧ください。
フリーきっぷ|千葉モノレール |
下の画像は、私が利用したホリデーフリーきっぷです。窓口で購入したので磁気式のカードです。券売機で購入すると紙券になります。窓口では、現金だけでなくSuica・Pasmoで購入できます。私が買った千葉駅の窓口ではそうでしたので、他の駅の窓口でも大丈夫だと思います。
懸垂式モノレール
モノレールの方式には、大きく分けて「跨座式(こざしき)」と「懸垂式(けんすいしき)」の2種類あります。
ウィキペディアでは、それぞれ次のように説明しています(2022.8.1時点)。
跨座式(こざしき)とは、車両の下にレールがありレールに車両が乗っている形態のモノレールである。跨がり式とも呼ばれる。
懸垂式(けんすいしき)とは、車輌を吊るように上にレールがある(レールに車輌がぶら下がっている)形態のモノレールである。歴史的に跨座式より古く、商業的に成功したのも懸垂式の方が先である。吊り下げ式、ぶら下がり式とも呼ばれる。
ウィキペディア「モノレール」 |
千葉モノレールは、「懸垂式」です。しかも、懸垂式モノレールとして営業距離(15.2km)が世界一で、ギネス世界記録にも認定されているとのことです。車内にそれを示す掲示がありました。
国内では、千葉モノレールのほかに神奈川県の湘南モノレールが懸垂式です。跨座式には、東京モノレールや多摩モノレール、大阪モノレールなどがあります。
下の画像は、跨座式の多摩モノレールです。
終点では
終点の駅は3つあります。1・2号線の千葉みなと、1号線の県庁前、2号線の千城台です。下の画像は、千城台駅の終点の様子です。
線路が駅の少し先まで伸びて、そこで途切れています。延伸できる構造に見えます。あとの2つの駅もほぼ同じ状態です。事実、かつては延伸計画のあるところもあったとのことですが、現在ではすべて中止されています。
その代わりというわけでもないでしょうが、2号線の終点、千城台駅の周辺には、大きなショッピングセンターとバスターミナルがあります。ここまでバスに乗ってきて、ここから千葉モノレールで中心街に向かうことができるようになっています。
安全対策
ホームから降りないでください、転落注意といった注意書きがあちこちに貼られていました。「ホームからの転落件数が増加しております」とのことですので、ご利用の際は、お気をつけください。
また、危険防止のためでしょうか、隣りの車両への移動は禁止でした。
おわりに
通勤や買い物などの日常の足としてよく利用されているようです。私が乗ったときも多くの利用者がいました。
しかし、国内のどの公共交通機関もそうですが、経営環境は苦しいようです。延伸計画が中止になったのも採算性が悪いという理由だそうです。なんとか頑張っていただきたいと思います。
(2022年6月訪問)