有名な観光地である神奈川県の江の島には、湘南モノレールが走っています。大船駅から湘南江の島駅までの1路線、6.6キロメートル、所要時間14分です。
きっぷの買い方や使い方は通常の電車と同じです。モノレールだからといって特に変わったことはありません。券売機できっぷを買うか、交通系ICカードを利用します。
一部の駅では、簡易型自動改札機で対応しています。使い終わったきっぷを入れる「きっぷ入れ」もありました。
交通系ICカードの「全国相互利用サービス」に対応していますので、Suicaなど、対応している交通系ICカードをお持ちであればそのまま利用できます。
全国相互利用サービス対応の交通系ICカードについては、「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。
湘南ジェットコースター
「湘南ジェットコースター」というキャッチフレーズが、公式サイトにありました。次のように説明されています。
最高速度75km/h、まるでジェットコースター!
激しいアップダウンに、トンネル・カーブ・急勾配…アトラクション満載のコースをお楽しみいただけます。
江の島に行くなら湘南モノレール|江の島への近道 湘南モノレール株式会社 |
たいていの場合、モノレールは沿線の建物より高い所を走っていて、見晴らしがいいものです。ところが、湘南モノレールは周りの建物とあまり高さが変わらないところを走っています。
駅もこんな感じです。「民家と軒を並べています」というのは、駅の表現としてかなりめずらしいでしょう。
さらに大船駅付近ではこんな感じになります。高さが変わらないどころか、周りのビルのほうがずっと上にあります。
良い意味で、乗っていて面白いモノレールです。
1日フリーきっぷ
1日フリーきっぷがあり、大人610円、小人310円です(2023.1.30時点)。すべての駅の自動券売機と大船駅定期窓口で購入できます。券売機は現金のみですが、大船駅定期窓口ではSuica、PASMOなどの交通系ICカードで買うことができます。クレジットカードは使えません。
湘南モノレール1日フリーきっぷ|江の島への近道 湘南モノレール株式会社 |
懸垂式モノレール
モノレールの方式には、大きく分けて「跨座式(こざしき)」と「懸垂式(けんすいしき)」の2種類あります。
ウィキペディアでは、それぞれ次のように説明しています(2023.1.30時点)。
跨座式(こざしき)とは、車両の下にレールがありレールに車両が乗っている形態のモノレールである。跨がり式とも呼ばれる。
懸垂式(けんすいしき)とは、車輌を吊るように上にレールがある(レールに車輌がぶら下がっている)形態のモノレールである。歴史的に跨座式より古く、商業的に成功したのも懸垂式の方が先である。吊り下げ式、ぶら下がり式とも呼ばれる。
ウィキペディア「モノレール」 |
湘南モノレールは、「懸垂式」です。
国内では、湘南モノレールのほかに千葉モノレールが懸垂式です。跨座式には、東京モノレールや多摩モノレール、大阪モノレールなどがあります。
下の画像は、跨座式の多摩モノレールです。
第一回モノレールサミット
私が訪れた日にちょうど「第一回モノレールサミット」が開かれていました。場所は、終点の湘南江の島駅がある「湘南江の島ビル」です。国内のモノレール各社はもちろん、銚子電鉄などさまざまな鉄道会社が出店し、グッズの販売を行っていました。スペシャルトークショーなどもあり、モノレールファン、鉄道ファンにはおすすめのイベントで、多くの人でにぎわっていました。
「第一回」ということなので、次回以降も開かれると思いいます。興味のある方は、訪れることをおすすめします。
おわりに
首都圏にありますので、観光用だけではなく通勤・通学にも利用されています。駅には、混雑する時間帯を示すポスターが貼ってありました。
また、有名な観光地である江の島には、鉄道だけで「湘南モノレール」「江ノ電」「小田急」の3社が乗り入れていますので、競争も激しいでしょう。江の島の近くには次のような看板がありました。
いままで江の島に行くときに「江ノ電」や「小田急」を利用されていた方は、次回、「湘南モノレール」を使ってみるのも面白いと思います。JRの大船駅から14分です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2023年1月訪問)