先進的な環境保護政策で知られ、「環境首都」という異名のあるドイツのフライブルク(Freiburg)では、都市計画の一環として路面電車を活用しています。
乗ってきたので、紹介します。
路線
フライブルクでは、路面電車をトラム(Tram)と呼んでいます。
現時点(2017.10.23)で、5路線で構成されています。すべての路線が、市の中心部を通り、路線は放射状に展開しています。
中心部はトランジットモールになり、歩行者と自転車、トラムだけが通っています。
トラムが走っている様子を撮影しましたので、ご覧ください。トラムの中から撮った映像です。音声はありません。動画が重かったら、申し訳ありません。
フライブルクのトランジットモールについては、サイト「トランジットモール訪問記」のトランジットモールのある街「ドイツ フライブルク(Freiburg)」で説明しています。あわせてお読みください。
黒い森
中心部を離れると、トラムは一気にスピードを上げます。
特に、専用軌道に入ると、通常の電車と変わりません。日本でも、広島電鉄や福井鉄道が、そういったメリハリを付けた運用を行っています。
2号線の終点「DorfstraBe」停留所は、有名な観光地である黒い森の入り口にあたります。
トラムを使えば、中心部から乗り換えなしで、すばやく手軽に訪れることができます。
フライブルクが環境先進都市になったきっかけのひとつは、戦後の工業化を原因とした酸性雨により黒い森が大きな被害を受けたことにあります。
トラムを走らせることで、環境に与える負荷を減らしています。
鉄道との乗換えが便利
鉄道のフライブルク駅は、中心部をやや外れた位置にあります。トラムも乗り入れていますが、乗り入れ方が非常にユニークな構造になっています。
駅の上を横切るように橋が架かり、トラムの路線が敷かれています。停留所と駅のホームは、階段とエスカレータ、エレベータで直接行き来できるようになっています。昇るか降りるかするだけで乗り換えられます。
駅のホームから見ると、下の画像のようになります。
上にあるトラムの停留所は、こんな感じです。プラットホームの番号が掲示され、間違えないようになっています。
全体像は、下の画像です。
この橋は、歩行者とトラム専用で車は通れません。
フライブルクを訪れるときは、ここで鉄道からトラムに乗り換えると便利です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2012年3月訪問)
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