路面電車:長崎電気軌道の乗り方

最終更新日 2020年3月31日

長崎市を走る路面電車に「長崎電気軌道(長崎市電)」があります。九州で唯一、民間企業が運営する民営の路面電車です。
2018年2月13日には、モバイルの「24時間乗車券」が発売されました。国内では、1日乗車券の24時間タイプ(利用開始時または購入時から24時間有効)はまだめずらしいので、うまく利用してください。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、長崎電気軌道の乗り方について説明します。

2018年8月1日から13か所の停留所で名前が変わっていますので、ご注意ください。名前が変わった停留所は、ブログ内でご案内しています。

長崎電気軌道車両

長崎電気軌道のサイトでは、「1号系統~5号系統」の5系統になっています。重複している路線も多く、実質的には1.5系統ほどです。長崎市は海に面していますが、山が市街地に迫っていて平地が少なく、その狭い平地部分に路面電車が通っています。

旅行者が利用する場合は、JRの駅がある「長崎駅前」停留所のほぼ一択になるでしょう。長崎空港からのリムジンバスが発着するバスターミナルも長崎駅前にあります。

下の画像は、「長崎駅前」停留所の遠景です。JRの長崎駅と歩道橋でつながっています。

「長崎駅前」停留所(遠景)

停留所は、一般的な路面電車のものです。

「長崎駅前」停留所

JRの長崎駅に路面電車を乗り入れて駅前をトランジットモールにするという話もありますが、なかなか簡単にはいかないようです。トランジットモールについては、サイトの「トランジットモールとは」をご覧ください。

運賃の支払方法

運賃は全線均一で、大人130円、小人70円です(2020.3.31時点 ※消費税アップによる変更なし)。これは、国内の路面電車の中で最安値です。
2019年4月1日に値上げされましたのでご注意ください。それでも最安値であることには変わりありません。

後乗り、後払いです。車両の後方(または中程)の入り口から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。一日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。

現金だけでなく交通系のICカードも使えます。以前は、「長崎スマートカード」という長崎地域のものだけでしたが、2020年3月22日(日)から、全国で利用できる交通系ICカードである「nagasaki nimoca(ナガサキニモカ)」が導入され、Suicaなども使えるようになりました。
※2020年3月22日(日)始発から、Suicaなど「全国相互利用サービス」対象の交通系ICカードが利用できるようになっています。

運賃のご案内|長崎電気軌道株式会社(公式ホームページ)

全国で利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」をご覧ください。

路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。

一日乗車券

「電車一日乗車券」は、大人500円、小人250円です(2020.1.29時点 ※消費税アップによる変更なし)。4回乗れば元が取れる計算になります。2019年4月1日に運賃は値上げされましたが、一日乗車券の金額は変わりません。

発売場所は、主要な停留所、沿線のホテルのフロント、長崎電気軌道の営業所です。「長崎駅前」停留所で売っていますので、ここが便利です。ホテルのフロントで扱っているケースは珍しいですが、泊まっているホテルで確認してみると簡単に買えるかもしれません。ただし、ホテルでは常に在庫があるとは限らないようです。なお、電車内では販売していませんので、注意してください。

電車一日乗車券

上の画像は私が乗ったときに買ったきっぷです。少し古いですが、デザインは変わっていないようです。

電車一日乗車券|長崎電気軌道株式会社(公式ホームページ)

モバイル「24時間乗車券」

紙の電車一日乗車券とは別に、スマートフォンを利用する「モバイル一日乗車券」もあります。人によっては、こちらのほうが便利でしょう。金額は、紙の一日乗車券と同じです。

しかし、これだけではなくモバイル乗車券では「24時間乗車券」が用意されています。「一日乗車券」と「24時間乗車券」のどちらでも選択できます。

一日乗車券では、どうしても半日程度しか使えないケースが出てきますが、24時間乗車券であればフルに使えます。
例えば、午前10時から使い始めて、その日1日十分に利用した上で、翌日9時に宿泊先をチェックアウトして駅まで乗るという場合にも利用できます。
また、昼過ぎに長崎に到着してその日の午後と、翌日の午前中いっぱい使ったとしても、24時間券であれば1枚で済みます。

金額は、大人600円、小人300円です。一日乗車券より100円(小人は50円)高くなりますが、うまく使えばお得です。
モバイルなので、有効期間は購入後24時間です。紙であれば最初の乗車時から24時間というケースが多い(東京メトロはこのタイプ)ので、購入するタイミングに注意してください。

24時間券は海外ではよく見かけますが、国内では東京メトロにある程度でメジャーではありません。これを機会に、各地で販売されるようになると便利になります。

モバイル乗車券|長崎電気軌道株式会社(公式ホームページ)

3号系統全線運行再開

2016年6月などに起きた度重なる脱線事故によって運行を一部中止していた3号系統(赤迫-蛍茶屋)が、2017年11月29日から運行を再開しました。
これにより、およそ1年半ぶりに長崎電気軌道全線での運行が復活したことになります。
今度こそ、安全に運行していただきたいと思います。

下の画像は、運行を再開した3号系統の蛍茶屋行きを、始発の「赤迫」停留所で撮影したものです(運行停止前の撮影です)。

「赤迫」停留所

停留所の名称変更(2018年8月1日実施)

2018年8月1日から次の13か所の停留所で名前が変わりました。

旧(~2018.7.31) 新(2018.8.1~)
長崎大学前 長崎大学(ながさきだいがく)
浦上車庫前 浦上車庫(うらかみしゃこ)
松山町 平和公園(へいわこうえん)
浜口町 原爆資料館(げんばくしりょうかん)
大学病院前 大学病院(だいがくびょういん)
築町 新地中華街(しんちちゅうかがい)
正覚寺下 崇福寺(そうふくじ)
賑橋 めがね橋(めがねばし)
諏訪神社前 諏訪神社(すわじんじゃ)
市民病院前 メディカルセンター(めでぃかるせんたー)
大浦天主堂下 大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)
西浜町(アーケード入口) 浜町アーケード(はまのまちあーけーど)
※築町寄り1・5系停留場は「西浜町」で変更なし
公会堂前 市民会館(しみんかいかん)

長崎電気軌道のサイトによると、変更の目的は次のとおりです。

  • 沿線の観光施設等を停留場名称とすることで利便性向上を図ります。(松山町、築町他)
  • 乗り場が分かれている同名停留場を別停留場として混乱を解消します。(西浜町)
  • 停留場名と現況との乖離を解消します。(公会堂前、市民病院前)
  • 「〇〇前」「〇〇下」を施設名のみにして最寄り施設を明確にします。(長崎大学前他)

おわりに

平和公園、グラバー亭、中華街など市内の主な観光地は路面電車で訪れることができます。市街地は意外と細長く、歩いて回るには距離があります。バスでも回れますが、慣れない土地では線路があるほうがわかりやすく、便利です。

下の画像は、長崎で入手した「長崎観光タウンマップ」です。

長崎観光タウンマップ

このサイズではよく見えないので申し訳ありませんが、右上の凡例には「路面電車ルート」と「長崎龍馬の道」の2つのルートだけが紹介されています。
「長崎龍馬の道」は、太いピンクの線で示されています。マップの右上辺りにあります。明治維新の立役者「坂本龍馬」の史跡をめぐるルートです。
「路面電車ルート」は細い実線で示されています。こちらは長崎をめぐるための乗り物のルートです。マップの中の観光地を網羅しています。長崎観光は、バスではなく路面電車で、ということでしょう。

運賃が安いということは、気軽に乗りやすいということです。そのために、保守管理の余裕がなくなっては本末転倒ですが、がんばっていただきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2012年1月訪問)

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