山口県の日本酒「獺祭(だっさい)」の純米吟醸50を飲みましたので、ご紹介します。
2017年12月10日に獺祭の蔵元である旭酒造株式会社が全国紙に「お願いです。高く買わないでください。」という広告を社長さんの名前で掲載しました。本ブログもこの広告に賛同します。
私の買値(一升瓶):3,078円(税込)
製造年月は、2017年8月です。
獺祭のラインナップでもっとも安いものだと思います。それでも十分おいしいです。
幻の酒でした
ついこの間まで、獺祭は滅多に手に入らない幻の酒でした。獺祭の販売があるということになれば、酒屋に行列ができました。
しかし、いまは違います。どこででも手に入るうまい酒になりました。酒蔵が製造設備を増強し、増産できる体制を整えたとのことです。
獺祭の社長さん(だと思います)が、テレビのインタビューにこう答えていました。
「獺祭を幻の酒にするつもりはありません」
「獺祭」というブランドを守るという意味では、「幻の酒」の状態を続けたほうが酒蔵にとってはメリットがあったかもしれません。しかし、酒蔵はその道を取らず、大量に供給する道を選びました。
私はこれを支持します。おかげさまで、最近は近所の酒屋で獺祭をいつでも買えるようになりました。
私は以前からほとんどこの「純米吟醸50」しか飲んでいませんが、量産されてからも味は落ちていないと思います。
良い意味で工業的に作られています。年によってばらつきのある日本酒も多いです(これも魅力のひとつです)が、獺祭は常に同じ水準を保っています。
ラベル
裏ラベルはありません。表ラベルの左側には、酒蔵の情報があります。
右側には、
アルコール分 | 16度 |
原材料名 | 米(国産)・米こうじ(国産米) |
精米歩合 | 50% |
という最低限の情報が記載されています。
栓
栓にも「獺祭」と記してあります。
もう手に入ります
ついこの前まで「獺祭」が幻の酒だったので、当然、そのイメージが残っています。そのイメージを悪用して、高値で販売している店をまだ見ることがあります。
この記事で取り上げている「純米大吟醸50」は、3,078円(税込)です。蔵元が想定している価格以上で買うことは無意味です。
ただし、もっとずっと高い酒もあります。しかし、「獺祭」のランク付けがちょっとわかりにくいのは確かです。例えば、「純米大吟醸 磨き三割九分」「純米大吟醸 磨き二割三分」「磨き三割九分 遠心分離」などとなっていますので、なかなか区別がつきません
私は高い酒は飲んでいませんので紹介はできかねますが、これらの酒も当然おいしいでしょう。蔵元のサイトに価格が掲載されていますので、あらかじめ確認してください。探せばきっと、蔵元が提示している価格で販売している店が見つかります。
旭酒造株式会社 |
最後までお読みいただきありがとうございました。
トランジットモール評論家と名乗りながら、なぜかおすすめの日本酒を紹介しています。味の感想が少ないことにお気づきかと思いますが、この歳になると好みがほぼ固定してきており、多少の例外はありますが「すっきりして飲みやすい」と表現すればほとんどすべてに当てはまります。
ありがたいことに、ご紹介した日本酒の地元の方によく見ていただいているようです。もし、私がご紹介した中にお好きなものがあれば、ぜひ別の日本酒も試してみてください。きっと気に入っていただけると思います。
私がご紹介している日本酒は、「カテゴリー: 4-3.日本酒」でまとめてご覧いただけます。