路面電車:香港・軽鉄(Light Rail)の乗り方

軽鉄へ 2-2.乗り方・海外
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香港といえば、香港島を走る2階建ての路面電車が有名です。しかし、香港には、もうひとつの路面電車「軽鉄(Light Rail)」があります。
乗ってきましたので、乗り方やきっぷの買い方などを紹介します。

軽鉄車両

香港の北部にある新界というニュータウンの西部を走っています。有名な観光地はありませんので、観光に来て乗ることはないでしょう。完全に地元の人のための路線です。

香港島の2階建て路面電車については、ブログの「路面電車:香港島トラムの乗り方」で説明しています。

路面電車:香港島トラムの乗り方
香港の香港島には、有名な2階建ての路面電車(トラム)が走っています。香港を訪れる観光客は、必ずといってよいほど乗ります。観光地をめぐる手段としても有用ですが、トラム自体が観光のめあてになっています。 運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど...

路線

メインの系統が8路線、サブの系統が3路線あります。ただし、ほとんどの区間で系統が重なっていて、路線はかなり複雑です。

軽鉄路線図

地下鉄の西鉄線「屯門」駅や「元朗」駅などで乗り換えることができます。香港の中心部から1時間弱です。

軽鉄へ

路線の大半は専用軌道ですが、道路を走る併用軌道になっているところもあります。
ニュータウンの中心部にある商業地区や地下鉄との乗換駅周辺などは専用軌道が多く、路線の末端部にある住宅街では併用軌道が多いようです。
停留所がたくさんありますので、家のすぐそばの路上で乗り降りでき、とても便利です。

住宅街の停留所

乗り方

乗る前に、停留所にある自動券売機できっぷを買います。運賃はゾーン制で細かく分かれています。正直なところ、旅行者にはよくわかりません。

軽鉄自動券売機

オクトパスカードが使えますので、下で説明する1日乗車券か、オクトパスカードをあらかじめ用意しておくことをおすすめします。
地元の人もほとんどオクトパスカードを使っていました。たまに自動券売機できっぷを買っている人を見かけましたが、けっこう苦労しているようでした。
オクトパスカードについては、ブログの「路面電車:香港島トラムの乗り方」で説明しています。

路面電車:香港島トラムの乗り方
香港の香港島には、有名な2階建ての路面電車(トラム)が走っています。香港を訪れる観光客は、必ずといってよいほど乗ります。観光地をめぐる手段としても有用ですが、トラム自体が観光のめあてになっています。 運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど...

停留所に着いたら、ICカードリーダーにオクトパスカードをタッチします。
リーダーには、乗るとき用(ENTRY)と降りるとき用(EXIT)があります。間違えないようにしてください。下の画像は、降りるとき用です。

軽鉄ICカードリーダー

停留所には必ず路線図がありますので、自分が乗る系統を確認します。
下の画像のような電光掲示板があり、次に来る電車の系統と行き先、到着時間が表示されます。電車はひんぱんにやってきます。

停留所の電光掲示板

路線は複雑ですが、2、3回乗れば慣れます。路線図が読みこなせるようになると、システムがシンプルで、とても便利であることがわかります。

電車が来たら、乗り込みます。扉はどこでもかまいません。信用乗車方式を採用していますので、きっぷのチェックはありません。信用乗車方式については、サイトの「信用乗車方式」で説明しています。

信用乗車方式
海外では、車内で運賃を支払う必要がないケースがほとんどです。乗客はどこの扉からでも出入りできます。運転手もお金を扱う必要がありませんので、運転に専念できます。 もちろん、車内でお金を扱っていないだけで、運賃を払っていないわけではありません。...

降り方

目的の停留所に着いたら、降ります。乗るときと同様、扉はどこでもかまいません。すべての停留所に停まりますので、合図するボタンなどはありません。
オクトパスカードの場合は、停留所にある降りるとき用(EXIT)のカードリーダーにタッチします。

1日乗車券

軽鉄全線と西鉄線の「屯門」「南昌」間が1日乗り放題になる「屯門-南昌全日通」(Tuen Mun – Nam Cheong Day Pass)があります。
下の画像は、フリーパスの表と裏です。ICカードになっていて、裏面に「ENTRY(乗り方)」「EXIT(降り方)」を図示してあります。降り方の説明は、地下鉄のものです。

屯門-南昌全日通

料金は27香港ドル(2017.10.2時点。日本円で400円くらい)です。窓口には、この料金しか書いていなかったので、小人用はないのだろうと思います。

地下鉄の南昌駅で売っています。香港中心部から訪れるときは、南昌駅で降りて買えば、その後は南昌駅に戻ってくるまで、自由に乗り降りできます。

フリーパスを買うと、ICカードと同時に日付を入れた用紙をくれます。有効期日の証明書で、ICカードをいっしょに持っておくようにという注意書きが書いてあります。

屯門-南昌全日通(台紙)

また、外国人旅行者向けに販売されている地下鉄全線の1日乗車券「Tourist Day Pass」でも、軽鉄に乗ることができます。

おわりに

新界は香港の人口増加に対応したニュータウンです。軽鉄は、ニュータウンの計画に組み込まれ、同時に建設が進められたそうです。
マンションやショッピングセンターの直下にあり、上に上がるだけで、そのまま買い物をしたり、家に帰ったりできる停留所もあります。
とても使いやすい路面電車でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

(2016年5月訪問)

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