最終更新日 2024年3月24日
愛媛県松山市を走る路面電車に「伊予鉄道市内電車(松山市電)」があります。市の中心にある松山城を取り囲むように路線が広がっています。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、伊予鉄道市内電車の乗り方について説明します。
1系統から6系統(4系統を除く)まで、全部で5系統あります。重複している路線も多いですが、うまく市内を結んでいます。
旅行者が利用する場合は、JRの駅がある「JR松山駅前」停留所が便利です。空港からのリムジンバスも停まります。ただし、松山では公共交通の中心はJR松山駅ではなく、伊予鉄道の中心駅がある「松山市駅」です。地元の人は単に「市駅(しえき)」と呼んでいます。伊予鉄道市内電車も松山市駅を中心に路線が構成されています。空港からのリムジンバスも停まりますので、「松山市駅」停留所も便利です。
運賃の支払方法
運賃は全線均一で、大人200円、小人100円です(2024.3.17時点)。2023年10月1日に値上げされましたのでご注意ください。
後乗り、後払いです。中央の扉から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある運賃箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
現金だけでなく、Suicaのような交通系のICカードも2024年3月17日から使えるようになりました。
伊予鉄の電車・バスの乗り方 伊予鉄道株式会社 |
伊予鉄には「ICい~カード」というICカードも使えますが、こちらは松山地区限定のため、旅行者向きではありません。
利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。
路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。
1日乗車券
「市内電車1Dayチケット」という1日乗車券があり、大人800円、小人400円です(2024.3.17時点)。4回乗れば元が取れる計算になります。
以前は、下のような紙の1日乗車券がありましたが、紙製のものは2023年12月31日で販売が終了しました。現在は、モバイルチケットのみになりましたのでご注意ください。
このほか2日間有効の「市内電車2Dayチケット」、3日間有効の「市内電車3Dayチケット」、4日間有効の「市内電車4Dayチケット」もあります。
ご利用の際は伊予鉄のサイトでご確認ください。
市内電車1Day・2Day・3Day・4Dayチケット 伊予鉄道株式会社 |
沿線の風景
日本最古の温泉とも言われる「道後温泉」にも、伊予鉄道市内電車で行くことができます。
夏目漱石の小説「坊っちゃん」でも、主人公が路面電車で道後温泉に通う様子が描かれました。現在では、「坊っちゃん列車」という観光列車が運行されています。私も乗ってきました。その様子は、このブログの「松山・坊っちゃん列車に乗ってきました」で説明しています。
※運転士不足の影響により、坊っちゃん列車は、2023年11月3日から全便運休していましたが、運転手確保の目途が立ったとのことです。2024年3月20日(祝・春分の日)より運行を再開しています。
おわりに
松山でも、路面電車は市民の方によく利用されていました。また、観光客にとっても、便利な交通機関です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2017年7月・2023年11月訪問)