最終更新日 2019年10月1日
滋賀県大津市に京阪電気鉄道の京津線・石山坂本線が走っています。総称して大津線(おおつせん)と呼びます。
路面電車とは言いにくいのですが、京津線のびわ湖浜大津駅(2018.3.17より新駅名、旧駅名は「浜大津」)と上栄町駅の間と、石山坂本線のびわ湖浜大津駅と三井寺駅の間に併用区間(道路上を電車が走る区間)があります。
京津線(けいしんせん)
下の画像は、京津線のびわ湖浜大津駅と上栄町駅の間です。
京津線は、京都市営地下鉄と直通運転をしています。京都市内では地下を走ります。その電車が地上に出て道路を走っています。
車両は路面電車のサイズではなく、通常の地下鉄のサイズです。それが道路を走る姿は圧巻です。
国内で、道路上を通常の大きさの電車が走るのは、ここと熊本市の熊本電鉄だけです。
いわゆる路面電車ではありませんので、きっぷの買い方は通常の電車の場合と同じです。
石山坂本線(いしやまさかもとせん)
下の画像は、石山坂本線のびわ湖浜大津駅と三井寺駅の間です。
「電車が通ります 駐車禁止」という標識もありました。路面電車を理由にした駐車禁止は、他所で見た記憶がありません。
石山坂本線は、ローカル線の雰囲気です。無人駅もありますが、原則として駅できっぷを買います。路面電車のように車内精算がメインではありません。
アニメとコラボしているようで、さまざまなラッピング電車が走っていました。
1日乗車券
「京阪電車 びわ湖1日観光チケット」があり、大人700円、小人350円で京阪大津線全線が1日乗り放題になります(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。京阪電気鉄道のその他の路線は対象外です。大津線の次の駅(京阪山科、四宮、石山寺、京阪石山、京阪膳所、びわ湖浜大津、京阪大津京、近江神宮前、坂本比叡山口)で販売されています。
京都市営地下鉄全線と京阪大津線全線が1日乗り放題になる「京都・びわ湖チケット」もあります。大人1,300円です(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。小人用はありません。京阪電気鉄道のその他の路線は対象外です。
「京都地下鉄・京阪大津線1dayチケット」(大人1,100円)というチケットがありましたが、2018年3月16日で販売が終了しました。名前は変わっていますが、対象路線は同じで、要するに値上げです。
おトクなチケット 京阪電気鉄道 |
おわりに
どちらの線でもPiTaPa(ピタパ)などの交通系ICカードが使えます。
利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。
路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。
(2018.3.17追記)
2018年3月17日初発から、京阪電鉄の次の4つの駅名が変わりました。
旧駅名 | 新駅名 |
浜大津 | びわ湖浜大津(びわこはまおおつ) |
別所 | 大津市役所前(おおつしやくしょまえ) |
皇子山 | 京阪大津京(けいはんおおつきょう) |
坂本 | 坂本比叡山口(さかもとひえいざんぐち) |
京阪電鉄のサイトによると、改名は
びわ湖、比叡山などを訪れる観光のお客さまのよりスムーズなご移動や、沿線のお客さまの乗換利用促進を目的として
行われたとのことです。
本記事の「浜大津駅」も「びわ湖浜大津駅」に変更しました。
名前は変わっても、駅の周辺の道路を大きな電車が通る様子は変わらないでしょう。近くで見ると壮観です。機会があれば、一度ご覧になることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2015年1月訪問)
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