最終更新日 2020年7月13日
北海道の札幌には、路面電車の「札幌市電」が走っています。冬が近づくと、ササラ電車という除雪車が必ずニュースになります。
運賃の支払方法や、どこの扉から乗るかなど、札幌市電の乗り方について説明します。
まず、最初に一言。札幌市電に限った話ではありませんが、新型コロナウィルス感染症(COVID-19)拡大防止のため、路面電車からお願いがあります。次の画像は、札幌市電を運行する一般財団法人札幌市交通事業振興公社のサイトに掲載されているイラストです。
出典:新型コロナウイルス感染症関連のお知らせ(一般財団法人札幌市交通事業振興公社)
札幌市電は、札幌市内の有名な繁華街である「すすきの」とその南側の住宅地を結んでいます。
もともとは、「すすきの」停留所と、その500メートルほど北側にある「西4丁目」停留所を起点としたU字型の路線でしたが、2015年12月に線路がつながり、現在では環状運転をしています。
JRの札幌駅には行きません。札幌駅まで延伸するという話をときどき耳にしますが、実現はなかなか難しいようです。
観光客が利用する場合は、札幌駅から地下鉄で1つめの大通駅で降りると、「西4丁目」停留所がすぐです。1駅ですから観光をかねて歩くのもおすすめです。札幌駅から大通駅までは地下道でつながっています。寒いときでも快適に移動できます。もちろん地上を歩いてもかまいません。
運賃の支払方法
運賃は全線均一で、大人200円、小人100円です(2019.10.1時点 ※消費税アップによる変更なし)。後乗り、後払いです。車両の後方の入り口から乗り込みます。乗るときには運賃は払いません。降りるときは、車両の前方に移動し、運転席のすぐ後ろにある料金箱に所定の金額を入れて、前扉から外に出ます。1日乗車券を持っている場合は、そのときに運転手に見せます。
ご利用方法|路面電車について|一般財団法人札幌市交通事業振興公社 |
現金だけでなく、Suicaのような交通系のICカードも使えます。利用できる交通系ICカードについては、このブログの「交通系ICカードで乗れる路面電車一覧」で説明しています。
路面電車に限らず、日本全国のどの交通機関で、どのカードが利用できるかについては、「交通系ICカード、自分のカードでどの電車・バスに乗れるのか一覧表で説明します」「交通系ICカード「全国相互利用サービス」で乗れる電車・バスをすべて紹介します」で説明しています。あわせてお読みください。
1日乗車券
路面電車1日乗車券があり、大人500円、小人250円です(2020.7.13時点)。3回乗れば元が取れる計算になります。
また、「どサンこパス」という1日乗車券もあります。土曜日・日曜日・祝日と年末年始(12月29日から1月3日)に利用できます。残念ながら、平日には使えません。
1枚370円で、大人1名と小人1名が利用できます(2019.10.1時点 ※消費税アップにより変更)。かなりユニークな券です。観光客向けというより、市民向けです。休日には親子で市電に乗ってください、ということでしょう。親子2人であれば、片道運賃プラス70円で1日乗り放題になります。
大人1人で使っても、1往復(2回乗車)で元が取れます。
上の画像は私が乗ったときに使ったきっぷです。少し古いですが、デザインは変わっていないようです。金額は変わっていますので、ご注意ください(現在は370円)。
これらの1日乗車券は、車内と大通駅定期券発売所、路面電車との乗継指定地下鉄駅窓口(大通、すすきの、中島公園、幌平橋、西18丁目、西11丁目、豊水すすきの)で買えます。
乗車料金・乗車券・運送約款|一般財団法人札幌市交通事業振興公社 |
おわりに
札幌の観光地は、隣り合った3つの停留所、「西4丁目」停留所、「狸小路」停留所、「すすきの」停留所の付近にあります。路面電車で移動する必要はあまりありません。ただし、札幌市電に乗ってそのまま1周するだけでも、札幌市内のいろいろな場所を見ることができると思います。
停留所の屋根も独特です。雪が積もらないようにするためだと思いますが、かなりの傾斜がつけられています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
(2013年11月訪問)